第5回 ロードオブザリング〜二つの塔

★★★★

 

指輪物語も第2作目ということで・・・また★4つです(笑)なんか、嫁の友人が
「★4つはゆるさん!」と言っていたようですので、今回も4つにしてみました(笑)

なんでやねん!というのは後の説明として、まず今回の感想(なるだけネタバレなしで)から
いやぁ、面白かったですよ。正直・・・ファンタジーとしての要素もしっかりしていますし。
CGは圧巻ですね。特に(以下略)のところは「おお!」と思いました。詳しくは映画見てください
私がどこのCGで感動したか分かったらかなりマニアックです。。。

こういった、神話・伝承というものは前回も書きましたが、人間への警鐘がふんだんに入れられてますね。
むかし、どっかの総理大臣が「日本は神の国」な〜んて言って、降ろされてましたが。よくよく考えると
それって、当たり前のことかもしれませんよね。
ここでいう「神」って、木や山や海など自分達の周りにあるものなんですよね、それを恐れ・敬う心をもつ
日本の昔話ってそういう話しが多いですよね。このロードオブザリングの世界も同じで。
木や水やそういったものを大切にしましょう。と言うことが子供達に分かるように入っていますよね。
やはり伝記や物語と言うものは子供達にそう言った生きるための基本的なことをわからせるための
入門書である必要性がありますね。

今回一番見るべき点は、やはりゴラム(スメアゴル)でしょう!
彼はCGですが、ちゃんともとにある演技と声はアンディ・サーキスという俳優が演じていますが、
これが秀逸でしたね。見てくれは完全に「化け物」であるけれども、心の中の善悪の葛藤や
妬み、怒り・・・人間に見られる「負」の部分。一人ぼっちであることの淋しさと誰かに寄り添いたい弱さ
そう言った複雑な感情を声でうまく表現できていたのではないでしょうか??

今回はさすがに、このゴラムの演技がこの映画の良さの半分くらいでしたね。
こういった素晴らしい脇役(いや、今回に限っては主役級ですが)が映画にいると凄く映画が締まります。
私の好きなアメリカのテレビ映画の「スタートレック・ヴォイジャー」にもロバート・ピカードという脇役が
いらっしゃいます。かれはホログラム(映像)の医者役なんですが、この人がいるからこのシリーズは
見ていられる。と言うくらい上手です。人間ではない存在が人間をそのまま映し出し、それを演じきるのは
並大抵のことではないと思います。このゴラム(スメアゴル)の存在が必ず、3部目も大きな役割を
担うでしょう。彼の演技と、息が詰まる戦いに必ず、笑いを入れてくれたジョン・リス=デイヴィス(ギムリ)
には拍手を送りましょう!!!

ではそろそろ「なんで★4つなの??」と言うところなんですけど・・・

正直「面白かった」で終わりなんですよね。確かにCGもストーリーも役者も良い
だからこそ、★5〜6でもいいのでしょうけど、映画が終わって「何が残った??」と考えると
それがないのですね。単純に楽しむ映画だから仕方ないじゃん!と言われればそれまでだけど
それにしても何も残らなかったのですね・・・・多分「食傷」になったのだと思います。。。

あまりにも激しすぎる映像で「もうこれ以上は勘弁!」と思うくらいの情報量でした。
おかげで後でこの映画について何かを考えることも出来ない。お腹一杯でもその食べたものは
栄養になるのかな??と言う素朴な疑問が残ってしまいました。

もう一回見に行くか?ときかれたらおそらく「もういい」となるでしょう。
その辺が★4つなんですね。どうも天邪鬼でいけませんねぇ・・・・

第3部、後1年弱ですが、今度も食傷覚悟で見に行くことになるでしょうね。

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