第43回 エルコンドルパサー

JCDにも2頭出走、菊花賞も制したエルコンドルパサー産駒。世代はもう出てきませんが、要注目のこの種牡馬です。

あ・さてさて・・・

こ・あれ?この形式は??

あ・なんか競馬トークっぽいですね

こ・まちがえましたかね?

あ・いえ、これでいいんですよ。今週はこの形式でいってみようと思います

こ・あまりに当たらないので試行錯誤なのでしょうね(笑)

あ・そのとおりです(爆)では今回はJCDで注目のエルコンドルパサー産駒だけを特集してみようと思います。

こ・さて、そのエルコンの特徴ですが、どんなもんなんでしょうね

あ・一番の特徴は、「もう2歳がいない」ということでしょうか?

こ・まじめにやりなさい(笑)で、特徴ですが・・・

あ・大雑把にまとめてみましたので下を見て見ましょう


ジャンル 傾向
得意馬場 万能
得意距離 万能
成長力 早熟〜4歳秋
タイプ 瞬発力⇒持続力へ移行する
得意コース ダート⇒阪神1800
芝⇒東京芝1400
苦手コース ダート⇒特になし
芝⇒京都1400


こ・なんですか?万能ばっかりじゃないですか?いんちき血統馬券士め!

あ・いえいえ、これにはちゃんとわけがありまして…

こ・申し開きしてみよ(笑)

あ・エルコンの産駒は、短距離向きの牝馬から、軽いマイラー、さらにはソングオブウインドに代表される
   こってりしたステイヤーまで多種多彩なのです。もちろんダート芝どちらでも活躍馬をだしているように
   万能性もあり、しかも同一の馬がどちらの馬場でも走れるというケースも良く見られるのです。

こ・確かにたくさんいますよね、では分析の仕様がないではないですか

あ・ここの馬の適性というものが分析段階では必要なのですが、その中でもある程度の参考になる部分があります
  それがこの馬の成長過程、デビュー当初は芝で軽い瞬発力を見せながらも、3歳の春を超えると、なぜかズブさ
  を見せ始めます。そして、4ハロン勝負に適性を見せるような持続力のある末脚を得意技としてくるのです。

こ・2歳や3歳で軽そうな感じでも4歳になったらズブくなるんですね

あ・例えるなら『高校〜大学と夜の道頓堀で遊んでいましたが、卒業してからは農協の貯金課に勤めて、今は実家の郡山の近くで住んでます」
  というかんじでしょうか?

こ・さっぱりわかりません(笑)しかも郡山の人怒ってきますよ!大和郡山市の方すいません・・・

あ・得意コースに小回りのコースが多くなるのも、瞬発的な加速を問われるような形のレースになりやすい広いコースより、マクリ気味に4角先頭
  の競馬のほうが向いているからだと思います。

こ・イメージ的には『京都<阪神』という感じでしょうか??

あ・そうっすね、着順が阪神で1着としたら京都では2〜3着といったイメージでいると3連単なんかでも使えるのかもしれませんね

こ・では関東で言うと『中山>東京』てな感じですか??

あ・ここがちょっと悩ましいんですが、芝に関して言うと『中山<東京』なんですね。

こ・なんでですか?

あ・すいません、これは推測なんですが、東京にはコースによって『ロングスパートになりやすい距離』があるようです。
  おそらく、芝1600より1400のほうがその傾向が強いようなんですね。これは馬場改装後の影響だと思うのですが・・・その為、1600では
  坂を上りきってからの瞬発力勝負になって5着程度の馬が、1400になってよどみなく流れると、届いてしまう、ということがあるようです。
  現に2005年のエルコンの最多勝コースは芝ダートあわせても東京芝1400なんですね。

こ・これが本当だとしたら、東京の1400は少し警戒をして臨んだ方がいいのかもしれませんね。

あ・逆に苦手コースが京都の芝1400とあるんですが、これも2005年は0−0−1−20だったようです。これは京都の外回りで1400では
  マクリでは届かず、先行して瞬発力のある馬が前に出てしまうからでしょうね。

こ・同じ距離で差が出るのは面白いですね。後は何か特注の要素はありますか??

あ・なんといってもキングマンボ産駒ですから『雨』では注意が必要です。先ほどから言っているように、上がりがかかったほうがいい馬が多い
  ですから、雨は歓迎の口ですね。逆に若い世代で瞬発力でブイブイ言わせる馬は、雨に泣くこともありでしょう。

こ・もうおっさんおばさんしかいませんけど・・・(笑)

あ・まぁ、わかりやすい例で言うとイースターという馬は、3歳時前半で、阪神のさざんか賞1着(1400)京都のシンザン記念4着。秋に中京1800
  で2着(休み明け)京都の2000でサンデー産駒に破れ4着(ペールギュント)という呼吸はテストケースとして覚えていて損はないと思います

こ・どちらのレースもかなり人気だった点が参考になりそうですね。さて、JCDにはヴァーミリアンとアロンダイト2頭がでますが、どちらも好評価
  ですね、先ほどの血統分析もあわせてコメントを下さい。

あ・もともと先行して押し切る競馬が好きなこの産駒にとって、内枠をどちらも引いたのが思い切っていける要素になると思います。
  さらにどちらも上がり35秒台の脚が使えます実は1800以上でそういった脚を使ったことがあるのはサンライズバッカスとハードクリスタルだけ
  シーキングザダイヤもなんとか・・・というところですので、2頭が気持ちよく先行すればかなり面白いと思っています。
  どちらかといえば、母父サンデーのヴァーミリアンより大一番に強いリヴァーマンを母父に持つアロンダイトのほうが魅力ありますね。

こ・ではそういったエルコンの産駒の走りをちょっと注目しておきましょう!!


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