第5回 伝統の英国ダービー馬特集

久々の更新ですからまとめて日本にいる大まかな英国ダービー馬の特徴に迫ってみましょう
まず、日本にいる主だった英国ダービー馬をあげてみましょう。

馬名 母父 生まれ年
セクレト ノーザンダンサー セクレタリアト 1981年
シャーラスタニ ニジンスキー サッチ 1983年
ジェネラス カーリアン マスターダービー 1988年
ドクターデヴィアス アホヌーラ アレッジド 1989年
コマンダーインチーフ ダンシングブレ−ブ ロベルト 1990年
エルハーブ チーフズクラウン リヴァーマン 1991年
ラムタラ ニジンスキー ノーザンダンサー 1992年
ザグレブ シアトリカル ウオロー 1993年

あ、もういないのもいましたね(笑)本当はエルハーブを特集しようともったのですが
(何でわざわざエルハーブなんだという突っ込みは無しね)ダービー馬というものに傾向がないかと
思いくくってみました。これらの種牡馬に該当することを上げてみましょう

英国ダービー馬の特徴

  • 重厚長大
  • 脚質も能力も大雑把な馬が多い
  • 多数の条件馬・数少ない超大物
  • メイン戦場はダート、しかも牡馬1800以上牝馬は1200〜1400
  • 活躍馬の条件は、母系にスピード血脈が入っていること

もちろん、すべての馬がそうとは言いません。しかし傾向としてはこのように分類できますね
まず、全体として重過ぎて日本の競馬に向かないというのが80年代までの英国ダービー馬の
傾向といえるものでした。しかし、90年生まれ以降のダービー馬から少しずつ日本のスピード競馬に
対応可能な種牡馬も出てきつつあります。例えばコマンダーインチーフ、日本の芝でも重賞勝ち馬をだし
牝馬ではG1も取っています。これは母系のロベルトから受け継いだ軽さが出ているのでしょう。
コマンダー産駆はダービー馬としては例外的に2歳から動ける素軽さがあるのでちょっぴり範疇からずれますね。

ただ、ジリっぽい点はコマンダーを含むすべての英国ダービー馬に言えること、
コマンダーでさえ東京でのジリっぽさはかなり有名ですね。良くて3着ですから・・・・・
脚質的にも好位で折り合ってビュッと伸びるサンデーとは違って後方でじ〜〜〜〜〜っとして
(正確には動けないというほうがいいか?)ラストでズンズンズンと中華包丁のように伸びてくる感じ。
そのために芝の中・長距離という本来の活躍の場では伸びきれないので
ダービー馬の主戦場はダートの中距離に限定されてしまいます。

だって、ダートの単〜マイルはミスプロに占拠されていますからね(苦笑)

しかし、そんなダービー馬も恐らくは本来の能力がしっかり活かされる母系のバックアップがあれば
とんでもない馬が出てくることはすべての馬に予想されることです。
恐らくその可能性が一番高いのが近親交配でヨーロッパの粋を集めた配合のラムタラ
そしてもういないけどジェネラスではないかと思うのですよね。
その条件としては母系に軽いスピード血脈が入っていること。ちょうど世はサンデーに占拠されているので
そういった母系があふれた時にダービー馬の雄たけびが聞けるかもしれませんね。

では、まとめとしてどこで狙う?ダービー馬を書いておきましょう

ダービー馬の狙いどころ

  • ダート1700以上で時計の掛かる馬場
  • 芝なら荒れ馬場のハイペースの中長距離(現存しないけど)
  • 中途半端に強い馬はいないので勢いついた馬はドンドン狙う!
    ただし、コマンダーインチーフは別
  • サンデーのいないところ(特にローカル・夏冬のG1から外れた時)
  • ダービー馬=芝2400という幻想は捨て去ってしまうこと
    べつに日本でダート中長距離馬だからといって、彼らの威厳は損なわれない

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