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2004年10月8日(金)
復刻版 日記

久しぶりの『雑記帳』。
このスタイルにする前に書いていた、数少ない雑記帳の文章を、何とか復活できないものかと、いろいろ試行錯誤した結果、こんな形で復活させることができるようになりました。
この頃の文章を読んでいると、例え「妻」という言葉がなくても、一コマ一コマに確かに妻は存在していて、遥か遠い昔の出来事のように感じられます。

また、僕が『雑記帳』に言葉を刻んでいくためにも、あえて載せさせてください。


2003年
9月 7日 日曜日  
WATARIDORI 
『WATARIDORI』という映画を滋賀会館シネマホールへ見に行ってきた。 
このホール、滋賀県のミニシアターということで前からあったのは知っていたのだが、今回利用するのは初めてだった。 
今年3月末にいったん閉館になったそうだが、再開を希望する人が多く、今再生プロジェクトが現在進行中とのことだ。 
想像したよりもずっと綺麗なホールで、上映予定の作品も話題作ばかりで、思わず会員になってきました(^^;ゞ 
これからはまめに利用しようと思います。 
そうそう、わざわざ京都に観に行った『talk to her』も10月上映予定とのこと。周りの友達にも勧めてみようっと(^-^) 
さて、昨日観た『WATARIDORI』は、約1時間半、ほとんど解説らしい解説もなく、 約100種類の鳥たちの旅する様子を収めたドキュメンタリー映画です。 
もともと自然や動物を扱った番組などが好きで、鳥の特集なんかには特に目のないほうなので、 滋賀県でも『WATARIDORI』をすると知って、ぜひとも観てみたいと思ったのでした。 
ただ、単純に鳥を捕るのではなくて、鳥たちと平行して軽量の飛行機で空を飛んで、 ほとんど鳥の視線で鳥たちや風景を撮るという、かなり困難な撮影に挑んでいます。 
べたな言い方ですが、映画を観ているうちに、本当に鳥になって空を飛んでいるような気分を存分に味わえました(^-^) 
都会を、田園を、荒野を、砂漠を、雪原を、山脈をと、 生きるためにえさを求めて何千キロも渡りを繰り返す鳥たちの、 そのたくましさ、ひたむきさが胸に迫ります。 
地球は人間だけのものではないって、改めて思った次第です(^^;ゞ 
ちなみにこのHPの自己紹介の「好き」のところで書いている「ツノメドリ」というのは、 英語名「パフィン」というその名のとおり、何とも可愛らしい愛嬌のある鳥で、 
歌舞伎の隈取のような派手な顔をしていて、身体に対して翼が小さいので、バタバタと飛ぶ様や、 ペンギンに似たヨタヨタした歩き方がたまらなくチャーミングな鳥なのです。 
この鳥は渡り鳥ではないのですが、この作品にも2度ほどしっかり出演していたから、とっても嬉しかったです\(^o^)/ 

昨日は2本のDVDを借りてきました。 
『呪怨2』は面白くなかったということを友人に話して、もっと恨みや呪いと関係なく普通に存在している霊みたいな、そんな日常的な怖い話の映画がないかなぁっと友人に言ってみたところ、 
それなら黒澤清監督の『回路』を観てみたら?と勧められました。 
早速『回路』を借りてきて観てみると、確かに『呪怨』よりはいいなぁっと思いました。 思わずぞ〜っとするシーンや演出もありましたし、主演の麻生久美子と加藤晴彦の普通の演技にも好感持てたし。 
ただ、どこか怖さに徹しきれていない部分があって、それはきっとこの監督の狙いでもあるのでしょうが、 単純な怖さだけを求めている僕には少々理屈っぽ過ぎるように思いました。 
『回路』と一緒に借りたのは、『突入せよ!あさま山荘事件』です。 
浅間山荘事件って僕の小さい頃のものですが、小さいながらにその事件の異常性に心を痛めた記憶がありましたので、 この作品の公開当時から観てみたいと思っていたのでした。 
こちらの方は役所広司の演技に安心してみていられる作品でしたが、警察側の視点でしか描かれておらず、事件の全容を描くといった作品ではなかったのが、ちょっと残念。 
 

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8月 31日 日曜日 時々 
万歩計 
僕のHPの自己紹介のところで、自分の体重68キロ(目標)としてあるが、何を隠そう、このHPを立ち上げた頃は、 プラス10キロ近くあったのである(^^;ゞ 
春に職場の異動があり忙しいところになったのだが、 とにかくよく動き回る。 
ずっと自分は一日に何歩ぐらい歩いているのだろうと、 気になっていたのだが、ここ1週間程、万歩計をつけてみた。 
大体少ないときでも3万歩。 多いときだと4万歩近くになる。 1歩60センチと考えると、4万歩で24キロほど歩いていることになる。 
お陰で今は65キロ前後にまで体重が落ちた。 3ヶ月ほどで急激に落ちたが、 ここ3ヶ月は身体が慣れたのか、前後1、2キロの増減ですんでいる。 
毎日毎日20キロ以上歩けばやせて当然といえば当然なのだが…。 
このご時世、忙しいのはいいことなのだが、 
明日も休日出勤(T-T) 
今週は休みがないので、今夜は仕事が終わっていったん家に帰ってから、 『呪怨2』を観に行ってきた。 
もちろん一人でだ。 さぁ、僕を怖がらしておくれ〜〜ぇっ!っと、気合十分で行きました。 
しかぁーし、先日酔ってDVDで1を見て怖くなかったと書いたが、しらふで見ても大して怖くはなかったのだった。 
どうも僕が求めている怖さとは違うようだ。 もちろん、ドキッとするシーンはいくつもあったが、 それはビックリしているだけで怖いのではない。 
要するに『呪怨』は日本版『13日の金曜日』みたいなもので、分けの分からない怪物が人を襲うという映画だと結論付けた。 
『リング』の貞子みたいに白い服に白いメーキャップ、 這うように襲ってくるって、なんか興ざめてしまう。 
『リング』の原作にはあんなTVから出てくる女なんかいなかったけれど…。 
あの少年の使い方はうまいところあるけれどなぁ。 まだ1の方が怖いシーンがあったと思います。 
数ヶ月前に韓国と香港の合作映画だったと思うのだが、 『the EYE』を観に行ったのだけれど、 怖さの質で言えばこちらのほうが好きだった。 
呪いや祟りではなく、ごく普通に霊は存在して、 それを力がある人には見えるという、 いわば『6センス』の韓国版なのだ。 
『6センス』も好き嫌いは分かれるようだが、 僕は好きな映画で、さりげなく登場するこの世に未練をもった人たちがリアルで怖かったぁ(^o^;A 
またいずれ僕や周りの友人たちの怖い話など、 HPの片隅に書かせてもらおうかなぁっと、考え中です。 
 

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8月 26日 火曜日 時々 
呪怨 
昨夜は、僕は地元の大津界隈で、妻は大阪でと、 別々の飲み会があったのだけれど、 妻は仲良くしていたスタッフの送別会ということで盛り上がったのか、 帰って来れないと連絡があった。 
僕は12時前まで飲んでいたが、友人と別れて、ふと思いついた。 もしレンタルビデオ屋に『呪怨』があったら観ようと。 
公開当時に見逃して、DVDになって出るのを楽しみにしていたのだが、 先日、『呪怨2』も公開されたということもあって、 僕の観たい観たい熱はもう最高潮に高まっていたのだった。 
何とラッキーにも1本だけあったから、早速借りて家に帰って観た。
これが見事に判断ミスだった! 
一人で見て恐怖に縮み上がったのなら、僕の思うツボだったのだが、結構飲んで酔っていた僕の感覚はかなり鈍くなっていたのか、今ひとつ怖くなかったのです…(;_;)グスン 
とにかく僕は単純に怖い話がとても好きで、いわゆるスプラッターや、 気色悪いだけのホラー映画はごめんなさいなのだが、 幽霊やお化けの話は目がないのだった。 
でも、そういう映画って案外なくて、この『呪怨』はかなり期待していたのです。 
いやぁ、酔っ払って映画を観るもんではないですなぁ(^o^;A 
でも、これで劇場へ『呪怨2』を観にいけるぞ〜っ!ルンルン♪ 
そういえば前日の夜、NHKで94年に放送された、 映画監督の東陽一の『妖怪が見えますか』という、 NHKスペシャルを再放送しているのを見た。 
これが怖い反面、昔の人の豊かな想像力なんかが感じられて、結構楽しく、少々怖がりながら観ていたのだった。 
昔『遠野物語』を読んだときも、その辺にあふれている怖い話なんかよりも、 ずっと怖かったのを覚えている。 
直後に遠野に旅行して、昔ながらの民家を利用した民宿に泊まったのだが、 その夜は随分怖い思いをした。 
次の日、遠野を巡ったのだったが、 いくつかの場所で、真夏だったというのに、 身の凍るような思いをした。 
昔から語り伝えられた物語の何と生々しく、活き活きとしていることかと、随分感心したものだ。 
 

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8月 25日 月曜日  
バンディッツ 
昨日夕方に寝てしまったせいか、 今朝5時前には目が覚めてしまった。 
テレビでもつけようかと思ったが、隣で寝ている妻を起こすのもしのびないと思って、 一人起き出して、居間でDVDを見ることにした。 
買い置いたまま見ていないDVDの中で選んだのが『バンディッツ』。 
実は同じタイトルの映画を2本持っていて、 一つは一昨年あたりに公開された、B・ウィルス、K・ブランシェット、B・B・ソーントン主演の『バンディッツ』。 
こちらは公開当時見て気に入っていた作品で、 ある日、店で安売りしていたのを買ったままにしていた。 
もう一つはドイツ映画の音楽青春映画『バンディッツ』。 
こちらは2枚買ったらもう1枚プレゼントという企画ものでもらったもので、 まだ1度も見ていなかった。 
今回見たのは後者の『バンディッツ』。 
これがなかなか良かった。 4人の女囚たちからなるロックバンドが、 脱走して、逃走を続ける中で売れていくという、 
ストーリー的には少々無理な展開だなぁと感じさせるところもあったけれど、 作品を通して流れ続ける彼女たちの曲も、 
この作品のオリジナルらしいのだがセンス良く、 ちょっとコミカルなところあり、泣かせるところありで、 あっという間の2時間だった。 
ドイツ映画というのを見るのは、ひょっとしてこれが初めてかもしれないのだが、 ドイツ語であることを全く感じさせず、 アメリカ映画だといわれて見ても、 僕は全く疑いもしなかっただろうと思う(^^;ゞ 
ラストもなかなか含みを持たせた終わり方でうまく、 ドイツで大ヒットを記録して、 ハリウッドでその製作権もすでに買われているとか…。 
この映画のサントラが欲しいです♪ 
音楽青春映画といえば、 今年初め頃に見た『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』も良かったし、 
6月に見た『8マイル』も面白いと思った。 
音楽の世界で生きている人が、 僕にはとても輝いて見える。 
僕も今度生まれ変わるときは音楽家を志したいものだ。 
余談だが、6月末で活動休止に入った花*花の一人、 こじまいづみちゃんが、最近HPを立ち上げた。 
妻といづみちゃんが知り合いだったせいもあって、サインや手紙をもらったりしたことがあったのだが、 そんな縁故などなくてもとってもフレンドリーな素敵な人です。 
ちかく僕のサイトでもリンクしますが、 一応ここでもアドレスを貼り付けておきますから、 ここをご覧になった方、 是非一度たずねてみてください(^-^) 

http://otoshigoro.web.infoseek.co.jp/index.html 
 
 

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8月 24日 日曜日 のち 
弟の結婚 
弟の結婚式から今日でもう10日になる。 
弟とは五つ離れていて、間に二つ下の妹がいる。 
妹とはよく遊びもしたし、喧嘩もしたので、 思い出に事欠くことはないが、 五つも離れた弟となると、遊びも喧嘩の記憶もほとんどない。 
いい加減な僕とは違って、小さい頃から少年野球クラブに入って中学、高校、大学と続けるスポーツマンであると同時に、勉強もこつこつとする生真面目な男で、 今は京都の丹後のほうで高校の英語教師をしている。 
結婚式の前日、彼の結婚の思い出の一つにでもなればと、 初めて弟にあてて手紙を書いた。 
これがいざ書いてみると、本当に書くことが浮かばない。 
何だか無理やり行を埋めたような手紙になってしまったわけだが、弟もあんな手紙をもらっては、「兄貴は何考えてんだか…」と困った顔をしたことだろう。 
でも、手紙を書いているときにはいろいろと思い出がよみがえった。 
彼が生まれてくる頃の僕の心境や、 まだ小さい彼を抱っこしているときに落っことして怪我させたこと、彼が小学校に入学してきて一緒に登校していたこと等など。 
彼が中学、高校の頃は僕もあまり家にいなかったから、思い出は極端に少なくなくなってしまう。 
そのせいか、僕にとっては今も、からかわれてはすぐにむきになってよく泣く、 小さい頃の弟のままなのだ。 
それは式当日の彼を見ていてもそうなのだった。 
式服を身につけて、可愛らしいお嫁さんを横にしていても、 大人の彼ではなく、子供の頃の彼のままの姿で僕の目には映っていたような気がする。 
兄弟としては、僕と弟はあまり似ていないので、 まじまじ彼を見ながら、兄弟であることの不思議を思ったりもした。 
頼りなく見えていた弟だが、撮ったビデオを何度か繰り返し見たりしているうちに、 僕よりも本当にしっかりしていると思い知った。 
つくづく自分のダメ兄貴ぶりに何だかガックシだ。 
きっと彼なら、僕と違って、両親に心配をかけることなく、まっとうに生きていくことは間違いないだろう。 
不惑の年を再来年に控えて、僕も本当にしっかりしないとなぁ。 
両親と妻に頭の上がらない今の僕である。 
 

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8月 4日 月曜日  
Talk To Her  
先月末の仕事明けの日、ペドロ・アルモドバル監督最新作『Talk To Her』を観に、京都のみなみ会館まで行った。 
悲しいことに滋賀県では今のところ作品上映の予定がないのです(T-T) 
映画ファンならいまさらここで言うまでもなく、この監督の前作が『オール・アバウト・マイ・マザー』であることはご存知だと思うが、 この前作を見て、これほどまでに生きることの喜びと悲しみと苦しみを、2時間ばかりの映画の中に描ける監督もまれだろうと、
観終わった後のなんとも言えない後味、それは悪いとも良いともいえないものなのだが、を何度も胸の中で思い返しながらいくつかの印象的な場面を思い出したものだ。 
その監督の最新作と聞いて、なんとしても見てみたいと思ったのでした。 
まだご覧になっていない方のためにここで映画の内容を明かしませんが、 見終わって強く思ったのは、人が人を愛するという行為には、必ず大なり小なりの狂気が宿っているのだということでした。 
主人公のベニグノの愛を僕は少しも狂気じみているとは思わなかったけれども、それはひとえに監督がそうならないように心を砕いて描写したからなのだろうと今ならば分かります。 
ベニグノの取った行為の是非を問うことはある意味とても無意味なことのようにも思えます。
彼は彼女と共にこの世に存在することを生きることとし、眠り続けている彼女は献身的に世話をする彼のためだけに存在していたとベニグノが思ったとしても、僕はそれを否定する気にはなれません。
たとえそれが彼の独断であったとしてもです。 
この作品でもアルモドバル監督は、
決して割り切ることのできない「生きる」ということそのものを、さまざまな角度から描いているように思えます。 
今も前作同様なんとも言えない後味を引きずりつつ、買ったばかりのサントラを聞きながら、映画の余韻に浸っているのサ(^^;ゞ 
 

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7月 6日 日曜日  
長い梅雨 
久しぶりに梅雨らしい梅雨だなぁと、 今日も見事に降りしきる雨の様子を、 ベランダ越しに苦笑交じりで伺っている。 
ここまで降ればやっぱり気持ちがいい。 
8日は久しぶりに友人たちと朽木のほうへバーベキューをしに行く予定だが、快晴は望めそうもない。 
降水確率で言えば、今のところ30%なのだが、山間のことゆえ当てにもならない。 
雨の場合は友人のリクエストにより、 うちでお好み焼きパーティに変更だ。 
僕は大阪風のお好み焼きで育ちながら、 広島風お好み焼きしかうまく作れない。 
明日の友人の中には本場広島の人間がいるので、より美味しい本場の味を教えてもらうことにしよう! 

明日は仕事明け。 
映画でも見に行ってこよう♪ 


 
 

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7月 5日 土曜日 のち 
Every Little Thing 
今まで毎年のように、それは今年もそうだったのだけど、 年末になると来年は日記をつけようと新しい日記を買うのだが、 続いたためしがない。 
どうやら僕は日記の書き方が根本的に分かっていないように思う。多分、間違いない。 
本を読むこと、映画を観ること、音楽を聴くこと。 
どれも僕のこれまでの生活に欠かせないことだったし、 多分それはこれからも変わらないだろうと思う。 
だからここで書くこともおいおい本や映画、音楽のことなんかになると思う。 
毎日本を読んだり、映画を観たり、音楽を聴くわけではないので、 毎日更新なんてとてもじゃないが書けそうにない。 
今からこんな風に言い訳しておくのだ。 

本にしろ映画にしろ音楽にしろ、僕の好みは節操やポリシーといったものがない。 
ひとつはっきりいえるのは、かなりミーハーだということ。 
そんなミーハーな僕は、先月27日に、 京都会館のEvery Little Ting(以後ELT)のコンサートに妻と行った。 
妻は僕より○つばかり年上なのだが、コンサートは初めてということだった。 
十代の女の子ならいざ知らず、僕たちの年で初めて行くコンサートが、ELTというのもちょっとかわいそうな気がしたけれど、まぁ、付き合ってもらうことにした。 
ELTはデビュー当初からファンだった。 
ヴォーカル持田香織の声を有線で聞いたときに、 今まであまり耳にしたことのない、 なんとも言えない味わい深さに参ってしまったのだった。 
誓って言うが、ビジュアルから好きになったのではない。 今はビジュアルもかなり好きだけど…。 
コンサートに行く前、デビュー当初から今に至るまでのアルバムを聞いていたのだけど、 彼女も成長したなぁっと思わずにいられなかった。 
このELT、当初はキーボード&作詞作曲担当の五十嵐充と、ギターの伊藤一郎がオーディションで持田を探し出してユニットとなったのだが、今は持田と伊藤のデュエットのユニットとなっている。 
その突然のユニット変更のわけを僕は知らないけれど、多分、実質的にELTを仕切っていた五十嵐と、 成長著しい持田の葛藤が原因だったのではないかと思っている。 
初期のELTの持田はまさしくお人形さん的な存在であったのだが、 ここ最近の歌はすべて持田が作詞をし、 かつてのお人形さん的な存在から見事に脱皮している。 
『jump』に至っては、彼女の作詞作曲したものがシングルカットされたほどだ。 
音楽的なことはよく分からないが、少なくとも歌詞に関しては、 初期の五十嵐のものが物語的なものがほとんどだったのに対して、 持田の書く詞には彼女のなりのメッセージが込められている。 
それは決して暑苦しいものではなく、控えめでいながら、 今彼女が感じている心の中の言葉として現れているように思えるのだ。 
コンサートに行ってみて僕は正直驚いてしまった。 
自分がアルバムやTVなどで見たり聞いたりして感じていた彼女の力量が、 想像を遥かに超えていたことを知ったからだ。 
当たり前の話なのだが、彼女はもう完全に一人前の歌手なのだ。 
デビュー当初、緊張で声が上ずったり、音を外していた持田はもういなかった。 
一人のアーティストとして迷いながら、悩みながらも、一歩一歩踏み出して歩いているシンガーとしての持田がいた。 
コンサートから早1週間が経とうとしているのに、僕は最後に歌い終わった持田の顔がより鮮明な記憶となって脳裏に焼きついている。 
これからも彼女の活躍を期待を込めて見守って生きたい。 
 

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7月 2日 水曜日  
何を書こう・・・ 
4年前に買ったパソコンの調子が悪くなってきて、 昨年末からメモリを増設したり、 OSを最新バージョンにしたり、 CD-RWを付け替えたりとしたが、そのために12GBのハードディスクでは足りなくなってしまい、 40GBのハードディスク増設に着手した。 
これが見事に失敗続き…。 
今となってはなんだぁ、こういうことかと思えることなのだが、もともとパソコンに詳しいほうでもなく、 ほぼ1ヶ月の間パソコンが立ち上がらない状態だった。 
その間、たくさんの方からメールなどをいただきつつ、 返事も出せずにいたことを、この場を借りてお詫びいたします。 

メールの中にはなんと高樹さんからのものもあり、ありがたいことに最新情報をじきじきに教えていただいた。 
ここ数ヶ月ほったらかしでいたサイトを見ていただいたのだと思うと、ありがたいやら恥ずかしいやら…。 
悪戦苦闘の末、どうにかこうにか工事中のページだけはなくすことが出来ました。 
これからは少しずつでも更新していくよう頑張ります。 
このサイトをご覧いただいていた皆さん、 どうかこれからもよろしくお願いいたします。 
 

2004年4月25日(日)
遅ればせながら…

随分とほったらかしにしてしまった雑記帳です。
遅れついでに、10日の福岡の高樹さんのトークセッションの様子の画像をアップしておきます。
だだっ広い舞台の中央に置かれたテーブルに、やや緊張気味に司会進行の元NHKアナウンサー佐々木健介氏と高樹さんは座られました。
話は事件が起こって間もなかったイラク日本人人質事件から始まり、ここでも政治評論家では語りえない、作家高樹さんならではの着眼点でもって事件を語られているのが印象的でした。
進行役の佐々木さんは熱心に高樹作品を読まれた方ではないようで、『ナポリ魔の風』の感想は、僕にとって一言言いたいっ!て感じのものでしたが、高樹さんは大人な態度でそれを受け止めておられました。
芥川賞受賞をした若い二人について、裏話を交えながら語ってくださったり、作品を生み出す苦労や最新作など、大きな手振りでお話ししてくださる高樹さんに夢中の、あっという間の1時間半のトークセッションでした。
BBSにも書き込みましたが、この後、おそらく100人を超すと思われるファンの方一人一人に名前とサインをしてくださり、写真や握手も気さくに応えられている高樹さんを見ているだけで胸が熱くなりました。
12月に東京であった朗読会のときより少しお痩せになっていたようなのが、気がかりといえば言えるのですが、お仕事の充実している証拠と、お身体を案じつつ、これからも応援していきたいと思いました。

2004年2月1日(日)
胡麻油

先日、友人から京都の油専門の老舗山中油店の胡麻油とオリーブオイルを贈ってもらった。
『どっちの料理ショー』などでも取り上げられたことがあるそうで、ネットで検索したお店のたたずまいもただ者ではない雰囲気である。
料理をするのは嫌いではないのだが、オリーブオイルは近頃マスターしたトマトソースの茄子とホウレン草とベーコンのパスタで使うこととして、
さて、胡麻油の方はこの上等の油をいかに上手く生かせる料理をしようかと思案中である。
まずは胡麻油の風味を楽しむためにも冷奴なんかはどうかと思っている。
ごまかしの利かないシンプルな食べ方だけに、この胡麻油の美味さも引き立つのではないだろうか。
冷奴といえば欠かせないのがお醤油。しかも我が家では必ず下の画像の「殿さま醤油」を使う。
この醤油、実は母方の僕の叔父が作っている醤油で、他の醤油と違ってほのかに甘いのである。
好き嫌いはあるかもしれないが、こと冷奴にかけて食べる時は、この醤油の右に出るものはない。

どなたか胡麻油の美味しい料理での使い方教えてくださいません?

2004年1月14日(水)
変な鳥

鳥の置物続きでうちにある変な鳥の置物2つ。
上の方はデコイ風だけれど、いったい何の鳥?って感じです。
どうも中国で作られたものらしいのですが、
リサイクルのショップで妻が見つけてとっても気に入って買ってきたものです。
よく見えないと思いますが、顔がとってもとぼけていて、派手な色彩の体ととってもマッチしています(笑)。

下の方は友人の結婚式の引き出物でもらったキャンドル立てになった置物。
アジアンテイストな雰囲気があってとっても気に入っています。
ここ何年か阪神大震災の起きた時間にロウソクを灯して、犠牲者の冥福を祈っているので、
僕にとってはちょっといろいろと気持ちが揺らぎを感じる置物だったりもします。
そうしてみるとこの鳥の置物も祈りを込めているような感じでしょう?

2004年1月13日(火)
ペンギン?

うちの洗面台にあるハンドソープ入れです。
変なペンギンではありません。
自己紹介のところでも「大好き」なものとしてあげている鳥、ツノメドリです。
これを買った動物雑貨を扱う店長さんでさえ「そのペンギン、なかなかいいでしょう!」といっていたから、
確かにペンギンみたいに見えなくもないのですが、
下の写真(ネットで検索して拝借してきたものです)を見ていただければ、
僕が愛くるしく思うのも少しは分かってもらえるのではないでしょうか。
この鳥、もちろん日本には生息していないのですが、いつかこの目で見に行きたいと本当に思います。

昔から動物ドキュメンタリーは好きでよく見ていましたが、
中でも鳥の画像を見るのは格別に好きなんだと、最近自覚しました。
ちなみにリニューアル前の雑記帳にも書いた映画『WATARIDORI』のDVD、
発売と同時に買って何度も見ています。
そういえば僕の好きな高樹さんの作品『銀河の雫』にも、
北海道で絶滅が危惧されているシマフクロウが、物語の中でとても印象深い存在感を残していて、
それだけで嬉しかったのでした(^-^)

2004年1月12日(月)
ラストサムライ

昨晩レイトショーで『ラストサムライ』を観に行った。
空手や柔道などの有段者である妻のスタッフが一人で観に行ったそうだが、
最後は泣けて泣けて、彼女と行かなくて良かったと言っているのを妻が聞いて、
彼女は最初からハンカチを握り締めて見始めた。
トム・クルーズ主演のいつもの映画らしく、彼はとてもかっこいい役どころではあるのだが、
噂どおり渡辺謙の方がはるかに光っていた。
欧米人の作る日本人を扱った作品の中では最も美しくて、
虚構の話しながら、違和感を感じることの少ないできには満足したし、
最近のトム・クルーズの作品の中では一番言い出来かもしれない。
小雪とトムの絡みのシーンは、今までになかったエロティシズム溢れる描写で、上手いと思った。
いろいろ「んー…」というところはあるにせよ、エンターテインメントせい十分の面白い映画だった。
ちなみに妻も僕も涙する気持ちは起きなかったけれども…。

2004年1月11日(日)
リニューアル

ほったらかしにしていた雑記帳のページを画像の貼り付けができるページにリニューアルしてみた。
以前から画像を添付できればいいなぁと考えていたが、ホームページ・ビルダーがバージョンアップしてWeb日記の作れる機能が追加されていたので、早速使ってみることにしたのだった。
といっても、本来写真を撮るのも撮られるのも苦手な僕が、これからどんな画像を貼り付ければいいのかと考えると、途方にくれてしまうのだが…。
まぁ、日々の身近なものを気分次第でということで。
それ以前の問題として、もう少し日記を書けよって話しですが(^^;ゞ

先日友人から鋳物でできたコーヒーミルをもらった。
昔から大のコーヒー好きの僕は電動のものは持っていたのだが、やはり昔からある形のこのコーヒーミルと比べると、その醸し出す雰囲気からしてまるで別のものという気がする。
最近は忙しさのあまり、インスタントか缶コーヒーしか飲んでいなかった僕は、久しぶりにじっくりと豆を挽いてドリップで入れるコーヒーを味わった。
全身の力が抜けてしまいそうなぐらい、うまいっ!休日ぐらいはコーヒーをこうして入れる心の余裕が欲しいとつくづく感じた。