装画 安久利徳  
(単行本) 装丁 中島かほる (文庫本)  

『花弁を光に透かして』(朝日新聞社、朝日文庫)
1995年2月朝日新聞社から刊行された著者3冊目のエッセイ集。
朝日新聞日曜版に本書と同タイトルで連載('91年8月4日〜10月27日)した、
エッセイを中心に収録された。


 装画 佐々木悟郎  now printing
(単行本)              (文庫本)

『別れの手紙』(角川書店、角川文庫)
1995年3月角川書店より刊行された、
七人の女性作家による恋愛短編小説のアンソロジー。
樹はこの中で三篇目『緑かがやく日に』(野生時代'93年6月号)を書いている。
他に内館牧子『夢はにほへと』(野生時代'94年4月号)、
鷺沢萠『家並みのむこうにある空』(書下ろし)、
瀧澤美恵子『ドンツク囃子』、玉岡かおる『花の潮流』、
藤堂志津子『グレーの選択』(以上3作とも野生時代'93年6月号)、
松本侑子『防波堤』(書下ろし)が収録されている。


 装画 河村純一郎  now printing
(単行本) 装丁 宇治野育子   (文庫本)

『水脈』(文藝春秋社、文春文庫)
1995年5月文藝春秋社から刊行された短編集。
『文学界』'93年5月号〜'94年11月号まで各号に連載された短編に、
書き下ろしの『節穴』を加え、10篇にされた。
水にまつわる現実と夢幻の間を自由に行き来する、
著者のファンタジー色の濃い作品ながら、
それだけに秘められた真実が見え隠れする物語に仕上がっている。
なお、本作で同年の女流文学賞を得ている。


   装画 竹内浩一
(単行本)   (文庫本)  装丁 菊地信義

『億夜』(講談社、講談社文庫)
1995年10月講談社から刊行された書下ろし長編小説。
『その細き道』『時を青く染めて』に続く、
三角関係三部作の最後を飾る作品。
前作二作では親友同士の男の間で揺れる女が描かれていたが、
今作品は兄と弟というより関係の濃い男たちが設定された。
ただ、前二作の主人公よりも、
さらに十歳ばかり歳を経て設定された主人公沙織には、
保という死期の近い夫を設定して、
過去と現在においても三角関係を設置し、
「死」のテーマを内在させたより高度で複雑な物語に仕上がっている。


 装画 竹内浩一   装画 岡田まりゑ
(単行本) 
装丁 野崎麻理   (文庫本)  装丁 野崎麻理

『葉桜の季節』(講談社、講談社文庫)
1996年4月講談社から刊行された著者4冊目のエッセイ集。
'91年7月〜'96年1月の各誌で掲載されたエッセイが収録されている。


 装画 竹内浩一   装画 落田洋子
(単行本) 装丁 野崎麻理    (文庫本) 装丁 野崎麻理

『花渦』(講談社、講談社文庫)
1996年9月講談社より刊行された長編小説。
『群像』'96年1月〜4月に連載された。
消えた男をめぐる、前妻、娘、老母、再婚した妻の4人の物語。


 装画 岡田まりゑ  now printing 
(単行本) 装丁 野崎麻理    (文庫本)

『恋愛空間』(講談社、講談社文庫)
1997年5月講談社より刊行された著者5冊目のエッセイ集。
'90年3月〜'93年3月までの各誌に掲載されたエッセイが収録されている。


 装画 大西靖子  now printing
(単行本) 装丁 大久保明子  (文庫本)

『彩月ー季節の短編』(文藝春秋社、文春文庫)
1997年8月文藝春秋社から刊行された短編集。
各短編の題には季語のある言葉が使われ、
四季の彩る12の人生が描かれた短編集として編まれている。
掲載誌は全て『オール読物』。掲載号は以下の通り。
「雛送り」'94年4月号、「月日貝」'97年3月号、「端午」'96年5月号、
「五月闇」'93年6月号、「河骨」'94年7月号、「鰻」'95年8月号、
「青北風」'93年9月号、「南瓜」'94年10月号、「茸」'96年1月号、
「夜神楽」'96年11月号、「寒茜」'95年2月号、「鬼火」'93年12月号。


 装画 チャバ・マーカス  now printing
(単行本) 装丁 菊地信義      (文庫本)

『イスタンブールの闇』(中央公論社、中公文庫) 
1998年2月中央公論社より刊行された長編小説。
『中央公論』'96年9月号〜'97年11月号に連載された。
イズニク・タイルの謎をめぐって世紀末の古都イスタンブールと、
著者の生まれ故郷に程近い小京都・津和野を舞台に描かれる恋愛小説。


          装画 小山利枝子   装画 三島典東
(単行本) 装丁 新潮社装幀室  (文庫本)        

『蘭の影』(新潮社、新潮文庫)
1998年6月新潮社から刊行された短編集。
表題作(『小説新潮』'93年5月号)をはじめ、
「玉子」(同'93年11月号)、「鈴懸の木」(同'94年6月号)、
「夜舟」(同'95年7月号)、「洞窟」(同'96年1月号)、
「ドン・ジョバンニ」(同'96年3月号)の6編が収録されている。


 装丁 菊地信義
(単行本)

『サモア幻想』(NHK出版)
1998年8月NHK出版から刊行された。
サマンセット・モームの『雨』に衝撃を受けた著者が、
NHK衛星放送の番組「世界・わが心の旅」で、その本の舞台、
サモア諸島に取材に行ったことが発端となって本書が生まれた。
その取材を終え書かれた、『宣教師Dの告白』
(『文学界』'97年3月号『宣教師デビトソンの告白』を改題)と
その取材に同行したディレクターとの対談が掲載されている。
取材の際の写真も豊富に載っているので、
ファンにはたまらない作品である。


 装画 千住宏  now printing
(単行本)  装丁 関口聖司  (文庫本)

『透光の樹』(文藝春秋社、文春文庫)
1999年1月文藝春秋社より刊行された長編恋愛小説。
本書は『文学界』'97年6月号〜'98年5月号に掲載された。
本書は同年の谷崎潤一郎賞を獲った。


 装丁 毛利一枝
(単行本)        

『ハートフル・トーク―福岡発信!』(NECクリエイティブ株式会社)
1999年4月NECクリエイティブ株式会社から出版された対談集
福岡県在住の女性作家4人―
村田喜代子、夏樹静子、樹のぶ子、杉本章子―が
'98年10月4日、福岡市女性センター・アミカス会館10周年記念
「ふくおか国際女性フォーラム'98」にて行われたトークショー
「21世紀へ―女性と文学 ハートフル・トーク」の内容をもとに
著者が大幅に加筆してまとめた本
それぞれの作家の秘蔵写真など満載で
読んでも、見ても楽しい1冊に仕上がっている。


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