風の谷のナウシカ


アニメ映画版「ナウシカ」の中で、ナウシカが王蟲の幼虫をかくまっていたの父親に発見される回想シーンの始まりの部分でBGMにかかっていた曲、を聞きたくて、アニメのDVDを見直した。それで、コミック版ってどんなんやったっけ? と思い、読み直した。

コミック版の内容はすっかり忘れていたが、こんなにもアニメ版とちがっていいものなのか。宮崎駿は、自分自身の原作でさえ、アニメ映画化にあたって、ここまで改作してしまっている。これでは、同じナウシカ伝説でありながら、主人公ナウシカは別人ではないか。ゲド戦記をあそこまで改作してしまったジブリの体質は、すでにナウシカの時に出来上がっていたということなのかもしれない。
とここまで書いて、アニメ映画が先か、コミックが先か、ふと不安になって調べてみた。

映画は1984年公開。
コミックは1982年に連載開始され、一時中断しながら1994年に完結。

つまり、コミック版は映画をつくったあとにも連載され続けたのだから、映画の原作というわけでもないということか。映画化されたのはその一部分で、その部分にしても、映画政策開始時点でどこまで連載が進んでいたのだろうか。

とはいっても、映画化にあたり、コミックの内容を大幅に変更した「ナウシカ」が誕生し、私も含めて世間で「ナウシカ」といえば、アニメ版の主人公のことなのだ。


金 - 1 月 26, 2007   12:40 午前