ハリーポッターと謎のプリンスの訳文


毎度ながら翻訳の文章になじめない。とくにここ最近は「ナルニア国物語」を読みふけっていたので、その差が歴然。児童文学として、こなれた日本語でないことがとても気になるようになった。ストーリーを追うだけだとしても、気なる表現が多すぎるて、思考が中断してしまう。今回は最初のページからげんなりだ。

大人が読んでいるとしても、あくまでも子ども向けの小説だ。「ナルニア国物語」ほど平易な文章でなくてもいいから、なんとかしてほしい。子ども向けでも「ゲド戦記」のように深い内容の本もあるが、決して文章は大人臭くない。ハリーポッターの場合、魔法などに関することは別として、通常の描写でもほとんど日常的に使われない単語が頻繁にでてくる。こまったものだ。

気になる訳語

さる遠国の元首:「遠い国の大統領」ではだめか?
訝ってみたり:「いぶかる」なんて日常的に使うかなあ
厄介:これも子どもたちが使うかなあ
政敵:確かに訳はそうかもしれないけど、「ライバル」くらいではどうだろう。

いちいちめくじらたてて言うほどのこともない、さっさと読み進もうと思って読んでたら、

瀟酒な部屋だ。



「しょうしゃなへやだ」なんて、まずルビがなかったら読めないし、読めても意味がわからない。それはボクがきっとアホで、小学生より語彙が少ないせいだろう。なんか読み進む気力が失せてしまった。

原文は It was a handsome room

良い部屋だ。上品な部屋だ。とかでいいやん。


というわけで、いちいち目くじらたてたくなって、まだ読み進めない。というのは言い訳で、不死鳥の騎士団の話。詳細をすっかり忘れている。読み直さないと、あたまがこんがらがってしまいそう。


日 - 5 月 21, 2006   09:31 午後