ライオンと魔女(ナルニア国ものがたり)


一週間くらいまえ、亮佑がともだちと一緒に映画を観てきた。家族のほかのものはまだ観ていない。あわてて本を買った。映画より先に小説を読ませておきたかったのだが、買うのがあとになってしまった。

いまさら「ナルニア国ものがたり 」を買うのは、なんかミーハー的で恥ずかしいけど、せっかく買うのだからカラー版「ナルニア国物語」にした。これなら今、買う意味がある。映画化にあわせて最近出版されたばかりだからだ。

帯には「それは一生に一度だけ出逢える「本物」のファンタジー」とある。たしかに子ども向きにはおもしろい。どんどん読み進む。どうして小学校のときにこういう本を読まなかったのか悔やまれる。日本語訳は1966年刊行。パパはまだ7歳。新刊本のファンタジーにはわが家は興味がなかったのかもしれない。

しかし最近読んだ「ゲド戦記」との違いにあぜんとした。大人が読むには奥行きが浅いのでは? と思う。まだ読み始めたばかり(サンタクロースが登場したあたり)なので、読み進まないと分からないのかもしれないが、でも「ゲド戦記」のような展開は期待できないと気がする。

「指輪物語」もまだ読んでいない(映画「ロードオブザリング」は全部観たけど)のでよくわからないが、この三大ファンタジーとよばれる小説は、それぞれ個性があって、その一つの個性が「ナルニア国ものがたり」ということなのかもしれない。とにかく全巻読んでから、もいちど考えよう。

そうそう、サンタが出てくるところまで読んだというと、亮佑がしつもんしてきた。

「エドモンドが魔女と最初に会ったときに食べさせてもらった食べ物は何やった?」
「プリン」
「映画ではクッキーみたいなんやったけど」(きっと映画をみてて何なのか分からなかったのだ)
「ミートパイみたいなんちゃうか」
「そうそう、そんなかんじ」
「プディングちゃうか、イギリスのおやつというかご飯というか。日本のプリンと全然ちゃう。」

原文しらないけどたぶんプディングなんだろうな。なんで「プリン」って訳すんだろう。


日 - 4 月 2, 2006   11:52 午後