ホメロスの世界


藤縄謙三「ホメロスの世界」(角川文庫)を読んで、映画「トロイ」の設定がまんざらでもないことがわかった。

この本、実家に帰ったおりに本棚で見つけたのだが、読んだ覚えがない。本の古さからして高校のときくらいに買ったのものだろう。読もうと思って買ったけど結局そのまま読んでないというのはよくあることだ。ところが読み進むと、ところどころに鉛筆で傍線が引いてある。

ん? 一度読んだことを忘れている?

さらに読み進むが、全く内容を覚えていない。「イリアス」「オデュッセイア」に関しては全く何も知らないと思っていたのに、傍線が結構引いてある。内容はともかく、読んだか読んでないかくらいは覚えとけよ、と思った。

ふと奥付をみると、そこには、1978 10/16 M.MATSUOとサインしてあった。もいちどよく確かめると、Mではなく、N.MATSUOだった。そうか、弟の本だったのか、どうりで覚えてないはず。しかし、弟は27年前にこの本を読んでいるんだね。


土 - 8 月 27, 2005   01:59 午前