パソコンの寿命とAppleの製品コンセプト


新しいiMac を MacBook Pro と比較するとコストパフォーマンスにすぐれているのだが、やっぱり魅力的なのは MacBook Pro。アルミ一体ボディや、HDなどの換装のしやすさなど、将来にわたって使い続けられそうな気がする。しかし、パソコンの寿命はせいぜい4~5年。ハード的に、それ以上の耐久性は必要なのだろうか。

パソコンの寿命は、他の電化製品とちがって、故障などで使えなくのではくて、最新のソフトウエアが使いづらくなる限界に達すること。これまで使ってきたパソコンで、実のところ、完全に故障して使えなくなったものはない。

学生時代に初めて買った8ビットパソコン(カシオのFP1100というマイナー機種)でさえ、おそらく未だに使える筈だ。

ハードウエアの技術進化が激しいので、最近のパソコンは2~3年で時代遅れになるが、それでも最新のパソコンの処理速度と比較さえしなければ、かなり長い間使い続けることができる。ただし、インターネット接続を前提として、インターネット上のコンテンツやツールを使うということになると、限界を感じるのが早くなる。

とくにエントリーモデルの場合は、処理速度的な寿命は短い。安価なエントリーモデルを頻繁に買い替えて最新のソフトを使い続けるか、高額の上位モデルを少しでも長く使い続けるか、いずれにしても最新ソフトに対応するには4~5年が限界だと思われる。

そういう前提に立つと、パソコンの筐体を必要以上に頑丈に作る必要はなくて、せいぜい4~5年持てばいい。ソフト的に使用限界に達するのと、物理的な耐用年数を極力合わせていく方が製造コストをおさえることができる。どうもWindows パソコンにはその傾向が強いのではないか。

大学事務で4~5年使いこんだシャープ製ノートパソコンは、プラスチック製の筐体の塗装がはげたり、キーボードがテカテカになったりして、見るからに老朽化している。最悪なのはタッチパッドがツルツルになってポインタ操作に支障をきたすこともある。

愛用のPowerBookG4アルミ(1.25GHz)は、2004年4月に購入したが、それいうヘタレがない。

最新のMacBook Pro はもっと頑丈につくられているように思う。筐体のデザインに凝るのからには、素材にも拘りをみせ、合わせて、耐久性やメンテナンス性を向上させる。それがAppleの製品コンセプトなのだろう。古いPowerBookアルミを使っていても、耐久性能的な心地よさがある。

だから、使わなくなったMacを捨てるに捨てられない。できるだけ再生させて使い続けてみたい。

そろそろ、タンスの肥やしになっているSE/30を現役に復活させたい。そういえば、あのころからMacは作りが丁寧だった。


土 - 3 月 7, 2009   06:32 午前