スティーブ・ジョブズの基調講演がなかったのは残念


毎年恒例になっていた1月のMAC WORLDでのスティーブ・ジョブズの基調講演が、今年はなかった。MacWorldへの出展が今年で最後になることと、最後の基調講演はジョブスではいのが前例としてあるから、というこことだった。

もっとも、魅力的な新製品の発表もなかったし、ジョブズがプレゼンするほどでもなったのだろう。

しかし、真相はおそらくジョブズの健康状態にあると言われている。原因不明の体重減に苦しんでいるとのことで、最近の報道では、しばらく療養生活に入るそうだ。米国内では、早々とジョブズの時代の終焉とも書かれているようだ。

オバマの大統領就任演説を聴いて、ジョブズの基調講演を思いだした。

まずはオバマ氏についてはほとんど何も知らないということを白状しておく。

しかし就任式数時間前のラジオのニュースでオバマ氏は演説が上手だということを聞いた。だから演説の動画を検索して確認した。たしかに魅力的だったが、スティーブ・ジョブズほどではないと思った。

予備校のとき、英語の先生がカーター大統領の就任演説を教材に取りあげて、ケネディ大統領の就任演説と比較していた。内容はわすれたが、カーターは南部なまりがひどくて聞き取りにくいうえに、ケネディほどの教養を感じないと批判していた。私にとっては、その老齢の英語教師の声のほうがよほど聞き取りにくかったことを覚えている。

大統領の演説と比較すること自体がおかしいのかも知れないが、スティーブ・ジョブズの基調講演は、いつもすばらしい。約1時間、その話術に魅了され続ける。近年のものはiTunesで配信されている。

はやく元気になってもらって、また基調講演を聴きたいものだ。


土 - 1 月 24, 2009   04:42 午後