iTunes8のGenius


iTunesが新しくなってGeniusという機能が追加された。ユーザの好みにあわせてプレイリストを自動的に作成してくるという。さらにiTunes Storeと結託してユーザが好きそうな曲を選んで表示して、購入意欲をかき立てる。

Geniusは日本語に訳せなかっただろう。「天才」なんて大げさだし、iTunesを使う上でそんな用語を使われても意味がわからない。しかし、はやりきちんと日本語訳したほうがいいのではないか。

Appleの製品はほとんど英語表記を当たり前としているが、すでに社名からComputerを外して「パソコンの会社」から脱却してから久しい。パソコンは英語表記でも型番として通用するけど、iPodは家電製品だから、家電は家電として一般にわかりやすく最低カタカナ表記をすべきだ。

というのは一般論で、私としては、実はAppleの製品を日本語表記するのには違和感を感じてしまう。

iTunes:アイチューンズ
iPod:アイポッド
iPhone:アイフォーン
Mac:マック

と表記すると、それぞれ別物のようだ。とくに「マック」などと書かれると「マクドナルド」と間違えてしまいそうだ。
いや、そんなことはどうでもいい。

Geniusは、自分のライブラリーから適当に同じ傾向の曲をリストアップしてくれるのだが、それが結構楽しい。従来のシャッフルはそのデタラメさ故に自分自身も意外性を感じて楽しかったが、そのときの気分的に聞きたくない曲が選ばれることもしばしば。しかしGeniusは、そのときの気分にあうような似たような曲を聴くということが簡単にできるようになった。

しかもiTunes Storeが保有する曲のなかからも類似性のある曲を表示してくれるので、自分の趣向をある程度客観視できる。

ただし、iTunes Storeと結託しているので、Geniusを利用するときには、iTunes Storeのアカウントがなければならない。つまりワンクリックですぐに買わせようという魂胆が見え隠れする。結局、Amazonなんかと同じようにユーザーの趣向を明示して購買意欲を誘うという販促ツールにすぎないのではないか。



木 - 9 月 11, 2008   05:02 午前