APN disablerの成果とiPhoneらしさの狭間で


APN disabler は、iPhoneの音声通話は可能なまま、3Gデータ通信だけを遮断するツール。緊急(?)にデータ通信が必要なときは設定を外し、用事がすむと再設定して、ずっと使い続けている。ソフトバンク同士の通話料金が発生するほかは、料金はほぼ基本料金のままだ。なかなか安心して使える良いツールだけど…

iPhoneのiPhoneらしさを満喫してiPhoneを楽しむためには、やっぱり使用料金上限を覚悟すべきだと思うようになった。

「iPhone楽しむ」と書いたけど、iPhoneを仕事のツールとして使いこなすということも、それ自体が結構楽しいことなのだ。

では、iPhoneをiPhoneらしく使うとは、どうことだろう。

まず、日常的に3Gデータ通信を遮断しているということは、普通のケータイとしてのケータイメールさえ受信できないということになる。電話の圏外にいるときに、連絡をとりたい旨をメールしておくということができない。ソフトバンクケータイならSMSできるが、他社のケータイでは連絡できない。

もっとも、私自身は以前からケータイメールを使っていなかったので、ケータイメールの需要はほぼ家族とのやりとりだけ。それはSMSで対応できるので、日常的に不便を感じているわけではない。

最近では、メールはすべてiPhoneで受信している。すべてのメールアカウントをG-mailで受信して、それをiPhoneでみる。とても重宝している。ただし受信はWiFi環境があるときのみ。

それが、ちょっと不便に感じるようになった。全てのメールをiPhoneで受信していると、常時それを確認したくなるからだ。

たとえば、メール送信された資料はiPhoneに入っているのだが、さほど重要でない場合は、そのままiPhoneで閲覧して十分。それが移動中に配信されていたりすると(WiFi通信ができないないので)、受信できていない。料金を気にせずに3G通信で受信すればよいのだが。

そうやって、1日だけAPN dizablerを解除してみると、通信量はあっという間に2万パケットに達して1600円になったこともある。最低料金を約600円超過する。以前にも書いた(iPhoneを初めて使うときはMailの設定に注意! )けど定額料金範囲内のデータ量は1.5MBで、それを超えると、8.9MBで上限に達する。しかし、iPhoneを便利に使いこなそうとすると、どうしても必要な通信量だ。

それでも、あえて通信量を抑える工夫を続けてみる。

(1)メールアカウントは2つを使い分ける
G-mailとEメール(i)(iPhoneのソフトバンクのメール)にする。
G-mailにはパソコンで受信しているメールアカウントをすべて統合しておいて、WiFi環境で受信する。
Eメール(i)は、いわゆるケータイメールとしてのみ利用する(大きなデータ送受信しない)
Eメール(i)の送受信の必要があるときは、G-mailアカウントを一時的にオフにして、APN disablerを外す。
こうすると3Gデータ通信で大量のメールを受信することがないので、料金的に安心。

(2)添付書類はFilesで保存しておく
メールで受信した書類で必要なもの(印刷するほどでもないもの)は、上記のメールアカウントをオフにすることがありうることを想定して、別途保存しておく。
具体的には、Files lite を使ってMacから無線LANを介してiPhoneに直接データ保存しておく。
無料版なので200MBまでしか利用できないが、とりあえず重宝している。
ほかにもiPhoneに書類保存ができるアプリはいろいろあるようだが、当面はこれで十分。

(3)APN disablerは定期的にメールで添付しておく
APN disablerを解除して再設定するときのために、受信リストから外れないように定期的に自分宛にメールしておく。
普段あまり使わない方のEメール(i)に送っておくと、送信頻度が少なくてすむ。


以上、あらかじめMacとWiFi環境があるときに予備作業が発生するけど、iPhoneに書類をを入れて持ち歩く工夫。

データ通信を前提としたiPhoneの便利さ(魅力)は、ほかにもたくさんある。

たとえばスケジュール管理。いまのところ、スケジュールはiCalのデータをMacと直接接続したときのみアップデートしている。出先でiPhoneに入力して追加したものは、すぐに反映されないが、どうせMacで確認するときは直接接続できる環境なので、MobileMeをつかってプッシュする必要はない。

自宅にいると、その便利さゆえに、ちょっとしたWebページの閲覧や情報検索など、パソコンよりもiPhoneの使用頻度のほうが多くなってきているようにも思う。それをそのまま持ち歩くことこそiPhoneの魅力のハズ。それはビジネス用途としての利便性追求とはまた別の魅力なのだが、やっぱり気になる料金。

やっぱり、まだまだ、APN disablerは手離せない。


日 - 3 月 1, 2009   11:25 午前