auがiPhoneからのメール受信に対応(もう文字化けしないそうです)


KDDIの発表(2008年10月21日) によると、iPhoneの「Eメール(i)」に対してメールフィルター「一括指定受信」に対応させたのと、文字コード「UTP-8」にも対応した。対応後はiPhoneからのメールを文字化けせずに正常に閲覧できるようになるそうだ。


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 KDDI、沖縄セルラーは、迷惑メール防止機能として提供している、特定の携帯電話・PHSからのメールを一括で受信/拒否することが可能なメールフィルター「一括指定受信」のソフトバンクモバイル対象ドメインに、「XXX@i.softbank.jp(iPhone 3G」専用のメールサービス「Eメール (i)」のドメイン) を、本年1114 () より追加します。これまで「XXX@i.softbank.jp」からのメールはインターネットメールとして受信していましたが、今回の対応により、ソフトバンクモバイルからのメールとして受信できるようになります。
また、文字コード「UTF-8」が使われたメールをau携帯電話で受信した場合、文字化けせずに正常に閲覧できるようシステム対応し、標準機能として提供します。本年1029 () よりEZ WINコース、EZwebmultiコースご契約のお客さま () に、本年1112 () より「KDDI Business Outlook」ご契約のお客さまに、提供開始します。
文字コード「UTF-8」は、一部のスマートフォン、特定のシステムなどから送信されるEメールで利用される場合があり、従来はau携帯電話で正しく表示できていませんでした。今回のシステム対応によりこの事象は改善されます。
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要するに、xxx@i.softbank.jpのメールを正常に受信できるように、携帯電話からのメールだと認識させて、文字コードUTF-8にも対応した、ということだ。

この文書を読み始めたときは、iPhoneからのメールを一括して迷惑メールにすることができるようになりました、とアナウンスしているように思えた。最初の段落だけを読むと、そのようにしか受け取れない。

ユーザに向けての文書だと考えると、会社側で対応した技術的内容を先に書くより、ユーザーの利便性がどのように向上したのか、そのために何をしたか書くと分かりやすい。

別に揚げ足取る訳ではないけど、文字コード「UTF-8」に関する説明文が気になる。

「一部のスマートフォン、特定のシステムなどから送信されるEメール」というのが、どうやらiPhoneとMacOSXを想定して書かれた文に思えるのはよいとしても、UTF-8を使っている方が特殊であるという印象を与えている。

UTF-8は、ユニコードを扱うエンコーディングのひとつで、2バイト文字を扱う場合は世界標準となりつつある。ユニコードは、2バイト文字圏の文字をそれぞれの文化圏の文字として正しく表記するための世界共通の文字コードだから、日本語だけでなくハングルも中国語も扱えるからだ。

べつに携帯ユーザにIT教育する必要はないかもしれないが、まちがったこととして伝わるのは避けてほしい。

こういう文章を書く背景には、「おれのせいじゃない」(スターウォーズのハンソロ)と、自分には落ち度がないことを主張したい気持ちが存在している。


土 - 10 月 25, 2008   01:54 午前