今どきのICレコーダーはリニアPCM録音


うちのカミさんが、講演会や研修会の内容や、ピアノのレッスンを録音したいのに、録音機がない。今やICレコーダ時代。職場のICレコーダー(2006年製SONY ICD-U70)を借りてきて、使い勝手を評価してもらったら、どうにも使いづらい。なんといっても音質が悪い。

従来、ピアノレッスンの録音はサイレント・アンサンブル・ピアノプレーヤー(HQ90?)を使っていたのだが、4~5年前からサイレントモード時に黒鍵の一部が音がでなくなっていた。調律の人には電子部品の部分がよく分からないというので放置していた。しかし、ようやく2~3年前にヤマハの電子楽器部門の人に見てもらうと、なんと現場では修理不能! ピアノを工場まで運んで修理しなければならないという。そんなバカなことがあり得るのか?

輸送費は個人負担で、修理費をはるかに上回る!

普通の感覚として、例えば冷蔵庫や大型テレビなど、故障修理のために工場まで送り返せとユーザーに要求するだろうか? 浜松から修理工に出張して来てもらっても、そのほうが安い。が、ピアノ工場でしか修理できないらしい。4~5年で故障して、しかも工場でしか修理できないような製品を販売していること自体がおかしい。私はずっとヤマハのサポート体制に腹がたっている。

カミさんは諦めて「歯抜け」状態で使っていたが、音が出ない黒鍵(なぜか黒鍵ばかり)がどんどん増えていった。しまいには、MIDI録音した曲が「歯抜け」状態で再生されるのではなく、めちゃくちゃに再生されるようなった。

しかし、次の発表会に向けて、日々のピアノ練習の成果を録音して、聴かせたい。



そこでICレコーダをいろいろ検討した。長男の亮佑が情報収集に走った。

実は亮佑には魂胆があった。電車の音を録音したいのだ。だからiPod touch用でリニアPCM録音ができるステレオマイク(ロジテック LIC-IREC01)を欲しがっている。当初はそれを買ってもらうつもりでいたが、そうなるとiPod touch そのものをママに取り上げられてしまうことになる、ということに気づいた。iPod touch は独占使用したい。

ならばと、ICレコーダーで高音質の機種を探して、最新の製品カタログを集めてきた。

実売1万円程度(価格.com)の機種を比較検討した結果、サンヨーの ICR-PS501RM が第一候補(最安値 ¥12,007)。2千円ほど予算オーバーだが、PCM録音ができて、ズーム用指向性マイクとステレオマイクを搭載し、切り替えて使うことができでる。同じような機能があるソニーの ICD-SX800 が、もっと高い(¥14,669)ので、それとの比較では割安感がある。

第2候補は、ソニーのICD-UX71(¥7,464)。PCM録音ができないが、iPod touch 用ステレオマイクとあまり変わらない価格。

しかし亮佑は、自分が借りることを考えて、あくまでもPCM録音にこだわっていた。サンヨーの501RMに5000円程度の外付けのマイクを付けた場合と、ソニーのSX800をそのまま使う場合、どちらが音質がいいかと、電気店で質問してきたらしい。店員はSX800付属のマイク性能の良さを評価して、そのまま使う方が良いと答えたそうだ。亮佑の思惑としては、SX800を購入してもらいたい。

さて、そもそもカミさんは、ピアノの音を録音したいのか、講演会や研修会の音を録音したいのか。

ピアノの音はダイナミックレンジが広く、録音しにくい。特にレッスン室内で録音するとなると、大音量すぎて、普通の(従来の)mp3ファイルで保存するICレコーダだと音割れして、まともに聴けないだろうと想像がつく。


(090523追記:この記事、書きかけで放置してたので投稿が約20日後になってしまったけど、結局購入したのはソニーのICD-UX71。カミさんは大変満足している。)


月 - 5 月 4, 2009   11:33 午後