薄型テレビはどれがいいか


実家では27インチのソニー製液晶テレビとハードディスクレコーダを数年前にセットで購入して使っている。デジタル放送やデジタル録画、文字放送など、液晶テレビの恩恵に授かっている。新しいもの好きの私としては、親父に先を越された気がしたが、実は私が大幅に遅れているだけのこと。

実家のテレビは1インチ1万円くらいの時代のもの。二十数万円だったように思う。我が家の13インチの液晶テレビ(シャープのアクオス[AQUOS])は6万5千円だったように思う。いま安い液晶テレビだと32インチでも10万円以下で売っている。何がどうちがうのか?

すっかりテレビをみなくなったので、地デジも含めてテレビ放送番組自体にあまり興味がわかない。だいたいどんな種類の放送があるのかわからない。だから、モニターとしての性能のほかに、比較すべきスペックがわからない。何がどうあれば便利で使い勝手がよいのか、そこからスタートだ。

液晶はシャープ。そう決めていた。既に所有しているのがシャープ製だし、なんとなくだけど…

しかし、ブログ「芦田の毎日」 の芦田さんは「『液晶のSHARP』の時代はとっくに終わっている 」という。画質重視でシャープ製の液晶テレビに決めていたのに、東芝のレグザ[REGZA]の新製品と見比べたとたん、黒の再現性が全く異なることを知って、最終的に東芝レグザを選んでいる。レグザは「昨年秋以来、どの専門誌でも評価が圧倒的に高い」らしい。

東芝の液晶テレビは、はなから選択肢になかったが、この記事を読んで、芦田さんのこだわりからして、多いに参考にすべきだと思ってしまった。

(芦田さんとはiPodのことでコメント欄でのやりとりがあったので、最近のブログ記事を読んでいた。画質にこだわりながらもシャープ製から東芝製に変更するまでの比較検討の経緯をたいへん興味深く思っていた。そのタイミングでテレビが壊れた。ダイソンに続いて、またテレビでもお世話になります。)

レグザについて思い出したことがある。先日ビデオ編集を控えて外付けハードディスクを新たに購入するためにいろいろ物色していたとき、USB接続のハードディスクをレグザにつないで使っているというレビューを見かけた。そのときはレグザをしらなかった。調べてみて東芝のテレビだとわかり、最近のテレビはハードディスク直結で記録できるのか、と感心していた。実はそれはレグザ固有の機能のようだ。

もっとも芦田さんは、そんな付加価値をつけるくらいならもっと安くすべきだと言っているが、ハードディスクレコーダを持っていない私にすれば、おまけとしてのこの機能はありがたい。

とにかく、芦田さんのまとめを参考にしよう。液晶テレビの最新技術は、倍速処理とフルハイビジョン解像度。液晶パネルには、高コントラストのVAパネルと広視野角のIPSパネルがあり、家庭で高画質を求めるならVAパネル。加えて、画像のみずみずしさや先鋭感を求めるなら光沢パネル。あとは実際にお店に行ってじっくり画質を比較する。

そういえば、CAD教室にPowerMacG4 Cubeを導入したとき(2000年)のことを思い出した。

当時はまだ液晶モニタの発色が悪かったので、CGの色の再現性から液晶モニタを敬遠していたら、業者の方がAppleの液晶モニタは違いますと言ってApple Studio Display (15")を持参してきた。

美しかった。CRTと遜色ない発色に大満足した。今となってはCRTにしなくてよかった。やはり、モニタは見比べてみないとわからない。


(Apple Studio Displayの液晶パネルはサムスン製だったそうだが当時のサムスン製液晶モニタにはApple Studio Displayと同水準のモニタはなかった。画質はパネルそのものより回路によるということ? そう考えると、液晶パネルのシャープも、画質回路では他社に及ばずというところで「液晶のシャープの時代は終わった」というのもうなずける。)


話をテレビに戻すと、いずれにしても最新のフラッグシップモデルを買うだけの余裕はない。あくまでも参考にしながら、現実路線としては、型落ち品の10万円未満で、そこそこの機能の機種ということになるだろう。

追記

日曜日はカミさんが仕事で出かけたこともあって、一日中テレビをつけなかったが、かみさんが夜遅くに帰宅して大河ドラマをBSでみるべくスイッチをいれると、なんとちゃんと映るではないか。エアコンと同じく、気まぐれ状態なのかもしれないが、そのうち全く反応しなくなるのは明白。


日 - 7 月 6, 2008   03:33 午後