とつぜん無性に牛丼が食べたくなること


ときどき無性に吉野家の牛丼を食べたくなる。食べたくなるけど、最近、吉野家には行っていないので、そろそろ吉野家の牛丼の味がどんなだったか忘れてしまいそうな気がする。

吉野家の牛丼をよく食べたのは30年も前の学生時代だ。設計課題を徹夜覚悟で描いていたら下宿仲間が様子を見に訪れてきて、明け方近くに吉野家に出向くというパタン。牛丼は徹夜の友だった。

牛丼に限らず、昔よく食べた食べ物の味を覚えていて、とつぜん食べたくなることがよくある。典型的なのがチキンラーメン。しかし子どものころに食べたチキンラーメンの味は、おそらくもう再現されていない。新しいチキンラーメンを食べてもどこか違うと思いながらも、チキンラーメンを食べることによって満足することにする。

牛丼も、吉野家の味じゃなくてもいいのかもしれない。しかし、もっとおいしい牛丼も食べたことがあったとしても、あの安っぽい味にどこか庶民的な懐かしさがあるのだろう。

牛丼のレシピを検索してみると、皆が吉野家の味の再現にとりつかれているのがわかる。

昨日、病み上がりの次男のために好物のお寿司を買って帰った。そのとき、オーストラリア産の牛肉が400g500円で売っていたのが目に留まり、牛丼食べたいと思って、つい買ってしまった。しかし昨日はすでに夕食の準備が終わっていた。だから今日の夕食は牛丼。

残念なことにショウガを切らしていた。ちょっとパンチがない牛丼になってしまった。吉野家の味にはならかったが、まあ満足。



そうそう、味を懐かしむということでは、日清のUFO焼きソバの味が変わって残念だ。つい先日、カップ焼きソバはUFOに限ると先輩に言ったばかりだったが、最新のストレート麺のUFOを食べてがっかり。こんな味ではなかったはずだ。ソースの味がちがう。あのフルーティな濃い味のソースはどこに行った?

以前、別件で検索しているときに、たまたまUFO焼きソバの秘話を発見した。それによると、UFOのソースはオタフクソースがつくっていたのだが、オタフクが自前でインスタント焼きソバを出したので、委託生産を打ち切って別の会社が製造することになったらしい。レシピは日清が所有していたので、同じ味になるはずだったが、再現できなかったという。詳しく読まなかったので、それが現在のUFOのことなのかどうかはわからなかったが、UFOはときどき味が変わっているので、過去にそういうこともあったのだろうと思っていた。サンヨー食品がオタフクさソース味のカップ焼きソバを出したのもずっと前のことだし。

しかし、これはどうも、最新の情報のようだ。ということはオタフクがオタフクブランドで焼きソバを販売しているのだろうか。サンヨー食品のオタフク味はオタフクソースの味がしない。きっとオタフクソースは鉄板で焼かないとあの味にならないのだろう。

ほかにおいしい焼きソバはないのか、といろいろなカップ焼きソバを食べ比べた結果、トップバリューの焼きソバが意外においしかった。これは大発見だった。

おっと、話が牛丼から発展しすぎたような。


金 - 10 月 30, 2009   11:54 午後