フリージアピアノ発表会2010


今年で第8回目のピアノ発表会が7月10日(土)にあった。2部構成で、1部はピアノソロ演奏、2部は、リズムステップや合奏、ミュージックデータを使った連弾など、ちょっと楽しい音楽会という構成。生徒たちがニコニコ笑顔で会場を駆け回っている姿が印象的だ。みんな楽しそう。

発表会を観に来て下さった他のピアノの先生から、2部はまるで子ども音楽ショーのようだった、との感想をいただき、喜んでいいのやら戸惑うカミさんでした。というのも、ミッキーとミニーとドナルドの大きな看板(?)を借りて来てステージにおいていたので、まるで遊園地のような雰囲気で、楽しそうな感じを演出していたからだが、演奏そのものを褒めてもらえないところが辛いところ。

とはいっても、奏者が楽しげに弾いているのが伝わってくるのはいいことだった。それに客席もお行儀がよかったのが印象的だった。

第1部のピアノソロ演奏は、これだけ何度も発表会を聴いていると、さすがに過去の演奏との比較もできるようになってきた。同じ曲を演奏しても、それぞれの個性が出てくるので、おもしろい。

大きなトラブルもなく、無事に終了したが、舞台裏のスタップとしてはいろいろミスがあった。今回の最大のミスは、ビデオ撮影において、プログラム最後の曲を録画できなかったことだ。たぶん、過って録画中に録画ボタンを押してしまったのだろう。すべて終わって片付けのところが余分に録画されている。なんてこった。

全体で約2時間半。演奏会としてはこのくらいのほうがちょうどいい。

ところで、今回は、長男の亮佑(高1)がショパンのワルツ 第19番イ短調(遺作)を弾いた。ショパン生誕200年にちなんで、である。とはいっても、プログラムにはショパンの曲は2曲だけ(もう一曲は、ポロネーズ ト短調(遺作))。日頃、練習しているところを何度か聴いているので、ここ一週間ばかりの仕上げの成果を感じる良い演奏だった。が、やっぱり、いつもつまづくところで止まってしまった。残念。

実は、先週、練習の成果を見てほしいと言われて演奏を聴いてみたが、まだまだ練習不足で、曲が途中で止まってしまう。本人いわく、指が動かない、らしい。何度練習してもダメなので、筋力の問題だという。そんなことはないだろう、とは思っても、家族のなかで唯一人ピアノが弾けない私だから、基本的な音楽への理解(ワルツとは、とかアーティキュレーションとか)の助言はできても、演奏テクニック的な指導ができない。さいわい、F先生がレッスンして下さるというので、それは是非指導を受けるべきだと助言した。そして、その成果は著しく、曲想が見事に変化した。

亮佑がこの曲を弾くことになったときに、YouTubeで検索して、お手本となる演奏を見つけた。
YouTube - ショパン/ワルツ第19番 イ短調(遺作)/演奏:ブルーノ・リグット

アシュケナージの演奏と比較すると判るが、揺れるテンポ、溜、強弱など、とてもロマンチックな演奏で、ショパンの悲哀を感じるワルツに仕上がっている。本人にも教えて、この演奏のように弾いてくれ、と頼んだ。

ここまで速いテンポでの演奏はできなかったが、雰囲気は掴んでたように思う。もっと練習が必要だなあ(本人も自覚)。


月 - 7 月 12, 2010   02:14 午前         |