家族そろって初詣


昨年の「初詣グルっとチケット」に味をしめて、今年も三幅参りといきたいところだったが、朝からあいにくの雨。ようやく晴れ間がでたのはお昼をかなり回ってからだったが、門戸厄神だけでも行こうということになって、家を出たのは3時前だった。

というのは表向きの理由で、本当は年末に年賀状を書いていなかった亮佑が、元日の夜から年賀状を書きはじめたものの完成させることができず、2日朝は寝坊して、続きの作業も捗らず、ようやく書き終えたのが2時半頃だったのだ。それまで雨が降って肌寒かったのだが、なんと、晴れ間も出て暖かくなった。これが逆だったら亮佑は非難ゴウゴウだったのだが、救われた。雨が降っているときに出歩いて風邪を引くから少し待ちなさい、という神の思し召しだったと思うことにしましょう。

「初詣グルッとチケット」は500円で指定区間(宝塚ー西宮北口ー十三ー石橋ー宝塚)内は乗り降り自由というお得なチケット。昨年は門戸厄神、清荒神、中山寺と回ったが、今回は門戸厄神だけお参りして、西宮ガーデンズに行こうということになった。

門戸厄神に向かう道は、すでに帰路に着く人のほうが多く、その流れに逆らうように参拝した。


参拝を終えて駅に近づいたころ、また雨が降り始めたので、急ぎ足で駅に向かう。なんとタイミングよく参拝できたのだろう。

さて、西宮北口駅の南改札口。改札機に切符を入れてようとした瞬間、上品そうなご婦人が、突然、横から割り込んできて、ひとことも述べず、当然のようにそそくさと出て行った。隣がトラブったからのようだが、いくら上品な服を来ていても、こんなことをしていては品格を疑われます。なんだか西宮ガーデンズを象徴しているような気がした。

西宮ガーデンズには、駅の改札からデッキが伸びていて、動く歩道(ムービングウォーク)が設置されている。むかし阪急梅田駅が現在の場所に移設されたときに「あれは中津や」といわれた非難をかわすために設置された「動く歩道」。客を誘導する手法は相変わらず阪急やなあと感心する。地上では今津線を横断しなければならいので、客の利便性を考えるとこうなうるのだろう。その動く歩道上に、西宮ガーデンズの入り口までずっと人並みが途絶えずに続いている。正月2日から結構な人出だ。

デッキから建物にはいると広々とした吹き抜けで、右手には阪急百貨店の入り口。まずは4階レストラン街に向かってみる。ゆったりと贅沢な空間の通路、その中央にはソファーが設置され、ホテルのラウンジのような雰囲気。

久しく商業施設から遠ざかっているが、西宮ガーデンズの施設計画は30年くらい前のアメリカのショッピングセンター開発の手法から対して変わっていないように思う。つまり、両端に大規模店舗を置いてその間を専門店のモールで繋ぐ手法。西宮ガーデンズはそれを四角形にして二重の回廊とした(フロアマップ )。回廊には吹き抜けをつくって上階、下階の様子が分かるようにするのも変わらない。変わったのは空間のゆとり。白を基調としたデザインが過去に描かれたSF映画のシーンのようだ。美しい。




回廊の四隅に設けられたそれぞれの「ガーデン」の円形の吹き抜けにはシースルーエレベータが設置され、広場とのしての空間的一体感を演出している。




華やかで贅沢な空間。円形の天井部分はまるで宇宙船。




金 - 1 月 2, 2009   11:00 午後