小学校最後の運動会は体育館


今日は晃志の小学校の運動会だった。しかし、校舎はこの春から耐震補強工事中で、校庭には仮設教室が建っている。また工事用の車両エリアも確保されていて、運動会に校庭が使えない。そこで、運動会は近所(徒歩5分)の市立体育館で行なうことになった。

6年生の晃志は「小学校最後の運動会がこれや」と嘆いていたが、実は晃志には内心うれしいことがある。体育館は狭いので、かけっこやリレーなどの競争ができないのだ。「演技だけじゃねえ~」、というのはママ。しかし、晃志はその演技に燃えたようだった。

もともとこの体育館は、大阪府での国体に合わせて建設されたようだ。当時は卓球の会場となっていた(池田銀行に卓球の達人がいたたのだけどあの人は今どうしているのだろう)。近くにあった古い市民プールを解体後、土地を売却し、室内プールも備えた総合体育館として整備したようで、今では社交ダンスの会場として使われているのが目立っている。

しかし、観客席は、お世辞にも充実しているとは言えない。国体の卓球の会場として使うくらいだったら、もう少し客席があってもよかったように思うが…

そこに全児童の親や親戚が観覧にやってくる。とうぜん座席が足りない。敬老席をいくつか確保した残りは、一家族一座席という割当をして、座席券を配布して、座席券がない人は座席後ろの通路で立ち見ということになった。(小学校からの案内には、通路はお開けくださいと書いてあるのだが…)。児童は体育館のフロアにベタで座る。

私は仕事で行けなかったので当日の現場のことはわからない。が、ママが撮影した写真によるとこんなかんじ。



立ち見の人は、見やすいところに集中している。座席は一家族一座席なら一人で座ってても楽しくないから結局立ち見が多かったようだ。逆に、きわめて少数だが、座席が空いていることをいいことに、夫婦と子どもが3つも4つも座席を占領していることもあって、品格を疑われていたそうだ。

座席が空いているのに座らないのは、一家族一座席に対して座席券を配るなど厳しい規制をしたからで、それを律儀に守ろうとした人が多かったからだ。しかし実際には座席券のチェックは行なわれなかったばかりか、教員による誘導もなかったそうだ。座りたい人は空いている席に自由に座れる状態だったのに、実際にそうやって座っている人は決めたことを守らない図々しいヤツという批判を浴びている。

なんか、おかしくない?

混雑が予想されるので、できるだけ厳しく事前措置をとったのは十分理解できる。しかし、実際にはそれほど混雑せずに済んだのだから、その場で規制を緩めるアナウンスをするなり、臨機応変な対応をとるべきだろう。座りたくても一家族一座席ですから、といって座らないおじいちゃん、おばあちゃんが居たことを、小学校はどう思っているのだろうか。



この記事にコメントをいただきました。「空いた席は譲り合ってお座り下さい」という場内アナウンスがあったそうです。小学校関係の方々の見識を疑って申しわけありませんでした。(10/13追記)


土 - 10 月 4, 2008   11:26 午後