夏休みの宿題で天気図を描く


中2の長男(亮佑)の夏休みの宿題に「天気図を描く」というのがあった。天気図用紙に、NHKラジオ第二放送の気象通報を聞いて、その情報をメモし、地図上に天気記号を書き込んでいき、最後に等圧線を引いて仕上げるというものだが、ずっとほったらかしにしていた。

パパは、天気記号自体は、昔、習って、書いたような気もするが、放送を聞いてそのまま天気図用紙に書き写したことはない。だいたい天気図用紙なるものを初めて見た気がする。いずれにしても、もうすっかり忘れているが、要は観測データさえあればすぐにでもできる宿題。

亮佑もそう思ったのか、ラジオを聞かずに観測データが入手できないものかと、ネットで天気図を調べていた。すぐに出てくる天気予報。欲しいのは実況天気図 を書くための各観測地点での風向、風力、天気、気圧、気温だ。ようやく気象庁のサイトで気象統計情報 を得ることができて、一安心。印刷して転記しようとすると、天気図用紙で求められている数値と項目が異なることが判明。これはラジオを聞かないとだめだということになった。

気象通報は一日に3回放送があって、朝9時10分には6時の天気、午後4時からは正午の天気、夜10時からは午後6時の天気を放送している。もうすぐ4時だ。しかしどう考えても、初心者は、ラジオでの読み上げ速度に対応して、メモととることさえできないのではないか。録音するしかないと、あわててカセットテープを探すが、サラのテープなんてあるはずがない。パソコンで録音して、と頼まれたがセッティングが面倒だし、もう間に合わない。幸いICレコーダがあることに気づいたので、それで録音することにした。放送開始1分前。

ラジオの読み上げは、思ったよりゆっくりだったので、これなら十分メモができると思った。しかし亮佑は、やっぱり追いつかない。録音している安心感から、途中で投げ出してしまった。

ラジオを聞き終わってから、亮佑は、このNHKのアナウンサーがよくかむと批判。それに武漢を「ぶかん」と言ったが正しくは「ウーハン」だという。パパは「ぶかん」でいいと言い張ったが、最近は「ウーハン」なんですかね。中国の地名は現地読みだったり日本読みだったりしてややこしい。中国読みに統一すべきだな。

また、天気図用紙にある「バスコ」の値はなくて、代わりに「ラワーグ」になっているという。地図のラワーグは白抜きの○じゃないて小さい●なので天気記号が書けないという。調べると、ラワーグはバスコから入電がないときの代わりの通報地点だったそうだが、近年はバスコから入電がないそうだ。

それから、後から分かったが、等圧線は書かなくていいそうだ。それは楽勝じゃないか!

さて、晃志も夏休みの宿題が残っている。今日までに、ドリルなどを仕上げたようで、あとは日記と自由研究を残していた。その自由研究だが、お酢で卵の殻を溶かす実験をするという。そのこと自体はずっと前から言っていたが、ようやく実験をすると言い出したのは今日だ。

実は、亮佑から貸してもらった本にいろいろな実験ネタがあって、その一つをやってみたいということだ。自由研究というからには、本に載っていた実験を再現するだけではあかんやろう、といって、ちゃんとテーマを考えなさいとずっと前に指示していたのだが、何も考えていなかった。その本をよくみると、お酢が卵の殻を溶かすのには2日くらいかかると書いてある。明日提出の宿題なのに、実験は2日以上かかるということだ。

無理やん。どうするん? 

と、晃志に再考をうながしていた。亮佑が天気図を書くためにNHKラジオを聴くと騒ぎだしたのはそのときだ。ラジオを聞きながら、ふと、晃志の夏休みの自由研究も天気図にすればどうかと提案した。晃志は、二つ返事で了解した。

そこで、晃志のために「天気図の書き方」を検索してプリントアウトし、ついでにNHK気象通報はNHKがアーカイブしていないのかと思って検索すると、なんと気象庁のサイトに、気象通報の原稿が置いてあった(気象等の知識>天気予報・台風>くらしに役立つ情報>天気図について  のページの最下段にある「各地の観測地と低気圧や前線の位置」)。これで準備万全。

いちおう提案した責任があるので、少しは手伝うけど、もう時間がない。明日までにちゃんとした研究レポートなんて無理だろうなあ。それに、今日一日の天気図だけじゃ間に合わせにやったことがバレバレ。できれば夏休み中の毎日の天気図とか、せめて一週間分の天気図とかあればいいのにね。

しかし、まあ、にわか勉強で天気図のことを調べてみたが、天気図から気象情報を読んで空模様と照らし合わせて、局地的な天気の変化を予測できるようにするためにも、これは一度体験しておくべきだなあ。


日 - 8 月 31, 2008   10:10 午後