亮佑の読書感想文作成術


昨日、また深夜まで起きていたので、何しているのか見に行ったら、「読書感想文、あしたまでにかかなあかん」という。1時間くらいして再び見に行くと5行くらいしかすすんでいない。

よく見ると、本を片手に、パソコンでその本の解説ページを見ながら書こうとしていた。

「この本んやないとあかんのか?」
「読みかけなのがこれしかない」
「まだ読んでないんか!」
「うん」
「本は指定されてるのか」
「なんでもいい」
「ほな、今までに読んだ本で書けばええやん」
亮佑は、しばし思案して、「あ、これ」と1年前に読んだ本を取り出した。

読書感想文を、本を読まずに、ネットで調べただけで書こうとしている根性がすごいと思った。それでちゃんとした感想文がかけてたら、きっとほめてたかもしれない。しかし、彼には文章力がなかった。

新しく書きなおそうとした感想文も、いっこうに進まない。しばらくして、またのぞいてみると、今度は読書感想文の書き方のWebサイトをみていた。

あきれて何もいえなかった。もう夜中の2時だった。こんな時間に、まだ原稿用紙1枚くらいしか書いていないのに、「どうやって書いたらいいんかわからへん」という。

小学校んときに、さんざん作文の宿題を出す担任にあたったくせに、結局まともに作文の宿題をしてこなかったツケがこんなところにもでてきている。

さらに、亮佑は、国語算数は苦手科目として逃げて、理科社会ばかり勉強した。国語の読解力と文章力を延ばさないまま放置してきた。理科社会で点数を稼げば、国語算数の分をカバーできると考えてだった。再三注意したにもかかわらず、それでやりとおりした。頑固だ。

勉強は、まず読み書き計算(そろばん)が基本ということに早く気づいてほしい。

感想文なんて、本を読んだときに感じたことを、素直にそのまま書けばいいだけなのに。ひょっとしたら、かっこいい感想文を書こうとして、書けないのかもしれない。


月 - 9 月 3, 2007   11:13 午後