「ビルゲイツの面接試験ージャンケン編」を出題してみた


ビルゲイツの面接試験ージャンケン編 というのは、Life is beautifulというブログの「頭の柔軟体操」に分類されているエントリで紹介されているクイズのことだ(詳細はリンク元のブログを参照)。これを昼食をつくりながら、子どもたちに出題してみた。

できるだけ子どもにも分かりやすいように、オリジナルとは出題内容を少し変えてみた。

亮佑と晃志がこれからジャンケンします。
パーで勝てば500円、チョキで勝てば200円、もらえるけど、
グーで勝っても0円、アイコのときも0円です。
100回続けてジャンケンして、
どちらともいちばん儲かるようにするにはどうすればいい?
二人で相談してはだめ。

晃志は、問題を聞くなり、すぐに答えた。
「わかった! パーは指が5本やから500円で、チョキは2本やらか200円、グーはゼロやから0円や」

なるほど、呑み込みが早い。それで、回答は? と思っていると、続けていった。

「簡単や、晃ちゃんがパーとグーを順番に出すから、亮ちゃんはグーとパーを順番に出せせばいい。」
「亮ちゃんがグーとパーを晃志と反対の順番に出せへんかったらどうするん?」
「それはな、グーとパーのリズムがあるから、すぐにわかるって」
「そっか。晃ちゃん、正解や。すごいな、賢いなあ」

悩んで回答できるまいと思っていたから即座に答えをだしたのに驚いた。少なくとも私は、最初にこのクイズを見たとき、大いに悩んだ。小学5年(この4月から)にして、瞬時に回答しただけで上出来ではないか?

晃志は、双方が最大の利益をあげるためには、パーで全体の半分勝つことが双方に必要で、かつそれをお互いが承知し合っているという認識で、回答している。つまり相手もかならず自分と同じ結論を導き出すと信じているから、どちらかがグーとパーの順番にだせば、相手はその反対を出して当たり前と思っている。

そうじゃない場合を想定していないが、それは「リズムがあるから分かるやん」という晃志の言葉にそれ以上の追究はやめた。しかし案の定、亮佑は、晃志の回答を聞いても理解できなかったのだ。どっちが兄貴か分からん。

実際にジャンケンさせて、亮佑が晃志の構想に気づかずに、延々とパーを出し続けたら、晃志はどうするのだろう。実験してみればよかった(賞金を5円と2円、回数を100回にすると実験可能だ)。


日 - 4 月 1, 2007   09:33 午後