入塾テスト


晃志が亮佑と同じ塾に行きたいという。今日はその塾の入塾テストだった。ママが小学校の用事で同行できないので、パパが一緒についていった。

以前、亮佑が日能研に入る時の入塾テストかなんかについて行ったときのことを思い出した。日能研は洗練されていた。こどもがテストを受けている間、保護者は別の部屋に集められ、塾の説明が行われた。それが実にわかりやすく、うちの大学も見習うべきだなあと感心した。

亮佑はいろいろあって今の塾に鞍替えしたのだが、日能研で鍛えられていた亮佑は、今の塾の入塾テストがほぼ満点だったらしい。

晃志と一緒に教室に入ると、すでに2組の親子がすわっていた。そのうちのお一人は顔見知りだったので「こんにちわ」と挨拶したが、どなたかわからないのがパパの欠点。その、とっても美人のおかあさんは笑顔で挨拶してくれたが、美人の笑顔ほど癒されるものはない。はたして誰だっけ。

どうも説明会と入塾テストがおなじ教室であるらしく、塾の説明を保護者向けに行っている間も子どもはまっていななければならないようだ。保護者向けの説明に退屈する晃志。説明はママから名前を良く聞くM先生だったが、やぼったくてダメだ。プレゼンテーションがなってない。配布物も整理してわかりやすくしないとダメだし、説明も要領よくハキハキとすすめないと、これじゃお客さん逃がしちゃいますよ。亮佑が散々お世話になっている先生だけに、説明代わりましょうか、と言いたくなるほどだった。

テストが始まるとパパは一足先に帰宅。すでに帰宅していたママにそのことを報告すると、私学から国立に来たみたいと例える。当を得た表現に同感した。

さて、1時間半程度の入塾テストを終えて帰宅した晃志。玄関先まで迎えに行って様子を尋ねると、頭をさげて浮かない顔。ぜんぜんできなかったらしい。時間がなかったそうだ。かなりショックを受けていた。学研とコラショしか知らない晃志が、学習塾とはどういうものか思い知ったという感じだ。いまさらながら兄である亮佑の偉大さを実感したそうだ。塾にはいられへんかったらどうしよう、と脅すパパだった。


土 - 2 月 18, 2006   06:15 午後