ようかん、おしかったね


数日前の朝、亮佑と顔を会わせると「おはよう」の代わりに、そう言った。実は前の夜、とらやの羊羹を食べたのだ。

ママがお年始に戴いたものだった。その日、帰宅したパパにママが大はしゃぎで見せに来た。とらやの羊羹なんて、何年ぶり? わが家はお菓子といえばケーキやクッキーなどの洋菓子。水ようかんは食べるけど、羊羹はなかなか食べない。子供たちは本当の羊羹の味をしらない。

とりあえず一口サイズに切り分けようとするが、羊羹を前にわいわいがやがやする様はまるで「思い出ぽろぽろ」でパイナップルを前に悪戦苦闘する家族のようだった。夜おそかったので、一切れずつだったが、それがよっぽど美味しかっただろう。

昨日の夜、帰宅すると、TVで東山紀之の「喰いタン」というのを子供たちがみて大笑いしてた。晩飯を食べながら一緒にみてたら、最後に喰いタンが犯人の親方に寿司をにぎらせて「この味を舌にやきつけておきます」って言ってた。

亮佑は、とらやの羊羹の味が舌に焼きついたのかもしれない。


日 - 1 月 15, 2006   10:13 午後