満月はなぜ大きいか


日曜日の夕刻、実家に用事があったので子供たちを連れて車で東へ向かった。踏切で停まっているとき、前方のビルの谷間に昇ったばかりの満月が見えた。大きい!

そこで、子供たちに質問。高い空にあるときは小さいのに、昇ったばかりの月はどうして大きいのか? 実はパパも疑問に思った。その理由は知っていたハズだが、すっかり忘れていた。

「低いときのほうが近くにあるから。」まっとうな答えだ。
「ちがう。地球と月の距離は変わらない。」両手の拳を地球と月に例えて、ぐるぐる回してみせる。
「空気の層が斜めになるとレンズみたいになって大きく見えるから。」と亮佑。
「じゃあ星はどうして大きくみえへんの?」
「ちがうか。パパ知ってんの?」
「しらん。いっしょに考えよう。」
踏切を渡った先は信号待ちで渋滞。しかしその渋滞を抜ける間には答えがでなかった。月は建物の陰に隠れて見えなくなった。

箕面の山腹に車がさしかかると、広く開けた空のなかにふたたび月が見えた。このときパパはひらめいてしまった。

「あれえ、さっきより小さなってへんか?」とパパ
「小さなってる。なんで?」と晃志
「だから、それきいてんねんやん。なんでもいいから考えてみ」

ところが坂をおりたらまた建物にかくれて見えなくなる。みえたり見えなかったり。その月は大きかったり小さかったり。さて、子供たちはおじいちゃんちに着くまでに分かるだろうか。


月 - 10 月 17, 2005   03:57 午前