運動会は真剣に


今日、小学校の運動会。仕事だったので見に行けなかった。ママからの報告を聞く。

亮佑は得点係のひとり。毎年、赤組、白組に分かれて総合得点を競っている。なぜだか白組がいつも負ける。得点係は、各競技の点数を集計する係で、亮佑に務まるかどうか不安におもったのはママもいっしょ。帰宅して最初に聞かれたのは、「どっちが勝ったと思う?」。全行程を通して赤が常にリードし、白に同情票がたくさん集まってたが焼け石に水。しかし最後に白が逆転勝ちしたらしい。「亮佑がズルしたんやろ!?」(もっとも4〜5人で集計するので共謀しない限りズルはできない)

亮佑は100m走で2番だったそうだ。見に来てくれていた両おじいちゃん・おばあちゃんに自慢したそうだ。例年ベッタだったので、少し進歩した。でもまだ1番になれない。無理もない、何の練習もしていないからだ。

二週間くらい前、サッカーのリフティングの要領で太ももを交互に上げる体操を毎日100回したら、少しは速く走れるようになると教えてた。晃志と亮佑にそれをやらせた。晃志は不真面目ですぐにサボった(水泳はちゃんということ聞いたくせに)。亮佑は、少しは興味をしめしたのか、結構まじめに脚上げをこなした。といっても、パパが見てないと自主的にしない。だから直前一週間のうち1日おきにくらいしかやってないだろう。それでも成果が出たと思っておこう。

しかし晃志は、入場時もダラダラだらしなく、順番待ちのときは地面の砂をいじってて、走り出したら天を見上げてやる気が感じられなかったらしい。両おじいちゃんからも、あれはいかん、と言われたらしい。入場時にだらしないのは亮佑もおなじだったそうだが、亮佑は自分なりに一所懸命走ったのだろうか?

亮佑は運動会の最中、役員として奔走していたママをみつけるたびに「今日、塾、行かんでもいい?」と聞き続けたそうな。実は宿題をやってなかったらしいが、運動会で疲れるだろうから今日は休み、と前から勝手に決めていたようだ。勝手に決めるからママが怒る。しかもどうも運動会に参加するのに真剣味がなかったとママは判断した。そりゃそうだろう、運動会やってる最中に、塾の話をするな。

結局、塾はサボったらしい。パパが、そういう生活態度を許すわけがないのは本人がよく理解しているようで、パパに話かけてこなかった。ほんとうは子供たちからいっぱい話をききたかったが、ママの一人舞台だった。ママは他の子供たちがいかに一所懸命やっていたかを力説した。

とくに、ピアノ教室の生徒がアナウンス担当で、親に伝言を頼んで「先生、聞いといてね」と言ったらしい。パパはそれをきいただけで目に涙が溜まった。その子を知っているし、結果が予測できたからだ。実際、普段の様子からは想像できないほどにハキハキとした見事なアナウンスだったらしい。昨年の発表会でナレーションを担当したことが自信につながったようだ。

ママはそういう話をする。リレーや徒競走で真剣な顔つきで懸命に走る子供たち。障害児も走った。ダンスクラブが一段と上手くなった。そういうの聞いていると、やっぱり運動会、行きたかったなあ。


土 - 10 月 1, 2005   11:43 午後