亮佑とママ


お昼ごろ、亮佑の塾の友達から電話があって、「今日、2時からやった?」と聞かれたらしい。亮佑は知らなかった。

その友達は前回熱を出して休んでいたにもかかわらず、今日塾で再テストがあると知っていた。前回のテストの成績が悪かった人だけ、再テストがあるそうだ。亮佑は、聞いた覚えもないし、連絡帳になにも書いていない(自分で書くから、書いてたら知ってるはず)。というわけで、ママが激怒。

「友達が『2時からやった?』って聞いてるんやったら、2時からテストがあるんちゃうん?」
「知らん」
「電話しなさいよ」
「…」

かたくなに電話しない亮佑。シラを通そうとする。

パパは階下で寝ていた。昨日、一昨日の水泳がたたって、しんどい。午前中、散髪にいくつもりだったが、寝てたのに、怒号によって起こされた。その後、晃志がおりてきて「パパ、ごはんやで」。もうお昼すぎだったのだ。

無言の昼食。

ママが怒っているのは、パパが午前中寝ていたせいもある。今日にかぎらず、日中寝ていたら機嫌が悪い。徹夜明けだろうが何だろうが関係ない。自分が起きている時間に寝ているのが嫌らしい。しかも、今日は収納家具を物色したいといってたのに、パパはずっと寝てるし、亮佑は塾があるっていうし、ママが想定した一日とまったく違った様相を呈しはじめたからだ。

しかしね、人が疲れて寝てるんやから、気を遣ってもいいんちゃうん。先週の土曜日なんてママが寝込んでたくせにね。それで晃志を連れ出してほしいものだから、「プールに連れてったって」という。晃志がいきたがったんじゃなくて、ママが晃志を排したかったので晃志に吹き込んだにちがいない。

それにしても、ママの亮佑に対する言動はいったい何だ。親が子を諭すってなもんじゃなく、完全に敵視している。しかも血液型のせいにしているので、絶対に相容れない。亮佑も負けじと抵抗するが、そりゃああいう態度にでられると、素直に言うことを聞けなくなるのは人間の性分というもの。パパだって、この状態では今日はもう買い物の運転手はごめんこうむる、と思った。


月 - 9 月 19, 2005   11:43 午後