亮佑も水泳特訓


きのう、塾があるからその宿題をしていた亮佑をプールに連れていかなかったら、超フキゲンになってゴネてたらしい。ということで、今日は亮佑の水泳特訓(実はとても体がつらいけど)。

ママは午前中からお買い物。パパはあまり食欲がなかったので、子供たちにだけ昼食を喰わせたあと、3人でプールに行った。

晃志には、昨日教えたことをひととおり復習し、さらに推進力を得るために体を十分に伸ばすことに気をつけるように教えた。呑み込みが速い。しばらく放っておいても大丈夫だろう。

そこで亮佑をつかまえてきて、晃志と競争させると、晃志の方が断然速い! 教えた本人が驚いた。亮佑の泳ぎ方はまるで溺れている人が助けを求めているかのような泳ぎ方だ。亮佑にも以前ちゃんと泳ぎを教えたはずだ。でも亮佑は、それを我流に変えてしまっている。

亮佑にも昨日晃志に教えたように教えた。しかし、まだ距離を泳ぐことができなかった晃志とちがって、既に我流で25メートル泳げる亮佑は、頑固だった。浮力の感覚さえ忘れている始末だ。

もうずいぶん前になるが、二人ともに仰向けで浮く練習をさせたことがある。そのまま手と脚をひらひらさせれば、難なく25メートルくらい泳げるはずだ。もっとも混雑したプールでは、すぐに人のシブキをあびたりぶつかったりで無理な話だが。

晃志はそれを覚えていて、きのうも、今日も上手に浮く。しかし、亮佑は沈むのだ。なんで?

まずは仰向けに浮く練習からやり直し。さらに壁を蹴って俯けに浮く練習。どうしてもお尻が沈みがちになるが、ここで浮く姿勢を体得させる。次に、片腕ずつ伸ばして同じことを練習。伸ばした腕に耳をくっつける感じにすると、体がやや斜めになるハズ。それから交互に腕を伸ばす練習。腕をまっすぐ伸ばして左右を入れ替えるのだが、このとき腕を大きく回す練習もする。(ほんとは抜き手のほうがいいのかもしれない)

そこまで練習した後、泳がしてみると、顔をほぼ前方にあげて息継ぎしようとする。せっかく会得したフォームが台無しになり、体が沈む。だめだこりゃ。息継ぎなしでフォームを練習し直す。しかし腕が水面に上がらず、水の抵抗をモロにうけて、推進力を得られない。あげくの果てに、ゴーグルがないので目が痛いと言い出す始末。仕方がないので、しばし休憩。

パパはひと泳ぎしたあと、サウナで暖をとっていると、ママが買い物を終えて見学にきた。亮佑に、ママに良いところを見せよと、泳がせてみた。ダメだった。もとのもくあみだ。とうとう、怒鳴り散らすハメになった。

染み付いた悪い癖を直すのに、ほんの1〜2時間くらいの練習ではダメなのは分かっている。しかし、順番に覚えていったはずのことを、次のステップになるともう忘れている。そのステップのことだけにしか注意がいかないので、フォームがガタガタと崩れる。晃志はすぐに会得したのに、との思いもある。

しかし、亮佑は怒鳴りつけるとできるようになるから不思議だ。とつぜん、これまでの2倍くらいのスピードで泳げるようになった。でもそれは一度きりだった。次におよぐともうダメだった。もう少し、時間がほしい。明日もくれば会得できそうなのに。きのう、無理してでも連れてきたらよかったかもしれない。

ところで晃志は、50メートル続けて泳げるようになっていた。いきなり水を得た魚になった晃志だった。


日 - 9 月 18, 2005   11:11 午後