ソードフィッシュ


Gyao!で「ソードフィッシュ」をやっていたので、なつかしくて観てしまった。Gyao!では4:3にトリミングされている。ジョン・トラボルタが扮する悪役主人公ガブリエルが良かった。キーワードはミスディレクション。

2001年の作品。劇場では見ていないが、たしかレンタルDVDで観た。DVDには別のエンディングが付録でついていたが、どんなのかもうわすれてしまった。

ジョン・トラボルタは悪役が似合う、この映画をみておもったのものだが、実はすでに「フェイス・オフ」(1997年)でカッコいい悪役を演じていたのを知らなかった。

冒頭の爆破シーンは「マトリックス」で開発した撮影方法を使ったもの。ということは「マトリックス」は2001年より前の作品ということか。調べてみると1999年だった。最近観たと思っていた映画がどんどん古くなっていく…

空港で捕まったのはフィンランド出身の世界一のクラッカー(映画ではハッカー)、その名もトーバルズ(Linuxカーネルの作者と同じ名前)。捜査官がふざけてイケア君と呼ぶと、イケアはスウェーデンだと言い返す。今だから映画と一緒になって笑える(イケアの日本1号店は、ららぽーとスキードームの跡地で2006年開店)。

最初に見た時はたぶん意味が分からなかっただろう。

この手の映画は枝葉末節のあら探しをするより大きな流れを楽しめばいい。と思っているのだが、やっぱり、どうしてもツッコミたくなるのが、トーバルズの入国審査対策の間抜けぶり。

のちのストーリー展開におけるガブリエルの周到さからは信じられないミス。また、FBIの取り調べ室にいとも簡単に殺し屋が侵入し、内部の電話に直接ケータイから電話をかけているのも不思議。そんなことができるなら、トーバルズを入国させるなんてことはもっと簡単なことのように思う。

もっとも、もうひとつのパスポートをすぐに見つかる様なところに入れて持ちあるいていたトーバルズ君が間抜けだったのかもしれない。しかし、それほど間抜けなヤツが、世界一のクラッカーとは恐れ入った。ネットでは神クラッカーかもしれないけどリアルではただのアホ。そんなヤツをよくガブリエルが選んだものだ。

とおもってしまう。

だから、このエピソードは要らない。最初からスタンリーを誘うだけで十分。

見終わってから、やっぱり気になるのは、最後に残ったガブリエルっていったい誰?

それにしてもロバーツ刑事役のドン・チードルは「天使のくれた時間」での天使の印象が強くて、刑事役に向かないなあ、なんて思ってしまう。


水 - 9 月 23, 2009   11:50 午後