ラストサムライを観たラストサムライはDVD買ってでも観たかったのだが、財政難の折りレンタルさえなかなか実現せず、昨日WOWOWでトム・クルーズ特集をやってるのを発見したので録画してみることができた。
昨日帰宅したのは9時半。ママと子供たちはBSで義経を見たいのだが、WOWOWとは一緒に受信できない。そこでもひとつのテレビのアンテナ線をつなぎ変えてBSが映るようにした。BSアンテナは共同アンテナなのだが、アンテナ線が1本なので、地上波かBSかどちらか一方にしかつなげないからだ。ママも子供たちも普段BSが映らないTVにどうしてBSが映るのか不思議がったが、その一方で地上波が映らなくなったことを考えたら察しがつくだろうに。
録画したビデオを夜中にひとりでこっそりと観た。トムクルーズは政府の軍事指南役で、渡辺謙が明治維新後の最後の武士ということ以外はまったく予備知識なし。どんな映画か楽しみだったが、トムクルーズも製作にかかわったというが、日本に上陸したシーンでは、よくぞここまで日本を理解したなあ、とまず感心。でもなんとなくアイマックスシアターで観たパンダ保護の映画の冒頭に主人公が上海に上陸したシーンと似ているような気もする。つまり、西洋人が観た東洋。日本も中国もベトナムもみな同じ。ブルースリーの映画とちがって袴の前後を間違えてないだけマシか、というのは失礼。明治初期における横浜の様子は日本映画かと思えるほどよく描かれていた。 モデルは誰? と気になった。明治維新後の国内戦争だから勝元のモデルは西郷隆盛か。それにしては西郷と勝元は全くことなる人物像だなあ。ラストサムライのモデルならむしろ会津藩や新撰組に求めた方が真実味がある。だいたい天皇が最後にその財を民に分け与えよと命令するほどの大村のような財閥が当時すでにあったのだろうか。そもそも政治も外交も軍事も一手に率いる大村とは何もんだ。 圧巻は最後の戦闘シーンにあるが、あの土地形状からして桶狭間の戦法を用いれば勝てたのではないか。とくににわか仕込みの農民軍団という設定なのだから。それにアルグレンは古代ギリシャの戦術に長けていたが、勝元だってすくなくとも戦国武将の戦法を知っていただろう。その二人が編み出す戦法なのだから、最後には大村率いる官軍のマシンガンに倒れるとしても、もうすこし戦術を練ってほしかった。 文句をいいだせばきりがない。勝元の住む土地はまるで戦国時代以前の領主制のようだ。江戸時代を経て武家は城下町の支配者であり、あのような牧歌的農村地帯の領主ではなくなったはず。どうも武士道と中世騎士道をごっちゃまぜにしているようだ |
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カレンダ
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Total entries in this category: Published On: 1 月 24, 2010 01:09 午後 |