パリ、テキサス


PARIS, TEXAS (1984年)。米国版DVDを買ったばかりなのに日本語字幕版が8月26日に発売になるとことを日本のアマゾンで知った。買い急いだかな。しかし3990円もする。アマゾンの値引きがあっても3112円。米国版は5.99ドルだったたのに。

今日、サッカー観戦もせずに英語版を字幕つきで観た。デジタルリマスターされた映像は、めっちゃ美しい。美くしすぎて、荒涼とした砂漠のシーンには不釣り合いな気さえする。

詳細を忘れていても大まかなストーリーはおぼえている。会話の内容もそのシーンになると不思議と思い出すものだ。しかし、字幕なしでは分からない会話も多い。字幕をみてても発音を聞き取れないこともある。ああ、これでは、あの感動のマジックミラーのシーンが分からないのでは?

やっぱり半分くらいしか分からなかった。それでも感動した。

トラヴィスがだんだん父親らしくなっていくのが目に見えてわかる。しかし敢えて父親たろうとせず、一人の男としてありのまま姿で息子のハンターと接している。それでも父親らしく見える。決して父親らしい服装と威厳ある歩き方のせいではない。

どうしてトラヴィスはジェーンとハンターといっしょに暮らそうとせず、一人去っていくのか。

劇場で観たときには分からなかったことが、レーザーディスクで繰り返しみているうちに分かったハズだった。ところが何年かのちにみて、分からなくなっていた。この作品は完璧に理解したとおもっていたのに…

だからも一度観たいとずっと思い続けていた。それが今日実現したのだが、残念ながら英語字幕だけでは、会話がわからなかった。はずかしながら理解以前の段階だ。それでも、トラヴィスが去っていく訳がなんとなく分かったのは、観ているこちらに小四と小六の子どもがいるからかもしれない。


土 - 6 月 17, 2006   11:46 午後