スウィング・ガールズひさびさに見たら、ストーリー展開の細かいところが見えてきた。以前にみたときは、「ウォーターボーイズ」のノリを期待しただけに、どこか消化不良だったとしか覚えていない。音楽とスポーツはちがう?
どうして映画としてのノリが悪いのだろう。つまり脚本なんだろうけど。
食中毒で倒れた吹奏楽の代わりに野球の応援するんだったら、曲は吹けなくてもいいんちゃうん。応援にあわせた「鳴りもの」に徹してもいいわけで、ジャズを演奏する必然性はない。たぶんきっかけづくりからつまずいた。 また吹奏楽器の素人が一週間くらいで曲を吹けるようになる方がおかしい。それでも一週間の練習を通して楽器と音楽に対する愛着が生まれてきて仲間意識も濃厚になる、というところは、もう少し描き込んでほしかった。たぶんここんとろがあまり踏み込んでないので、その後の数人だけでジャズバンドを結成する話も、仲間割れした連中があとから新品の楽器を持参してバンドに参加してくる場面にも説得力がないのだろう。 中古楽器を購入するのはいい。でもあの中古楽器はヒドすぎ。もっともあまり都会的でないところで質草になっていた楽器なので、そういうものかもしれない。なのに新品の楽器屋さんは妙に品揃え豊富でびっくり。 数学の先生が実はジャズファンだったという設定はいいけど、実際にサックス吹かせてみるとリズムはめちゃくちゃというのは、ちょっとやりすぎ。いくらなんでもあれだけレコードもってて、毎日ジャズ聴いている人が、あそこまでリズム音痴なわけがない。最初は演奏はへたくそとう設定はいいとして、練習して上達して、大人を馬鹿にしてた子どもも最後には敬意を表するみないな筋書きがほしかったなあ。 たぶんこの映画、吹奏楽部がすでにあるのに、ピンチヒッター的にジャズバンド結成させようとしたところに難しさがあったのかも。優遇されている吹奏楽部のほうはシンフォニンクバンドどしてお高く描こうとしているが、そんなお高いバンドが野球の応援するわけないし、なんか中途半端なんだ。(高校時代、コンクールの前に野球の応援に行ってみんなの音がひどく荒れたことを思い出す) もっと「のだめカンタービレ」的なハマり方したいなあ。吹奏楽なり、バンドなり、オーケストラなり、それぞれ音楽に関わってきたことがある人なら共感できるようなツボをおさえたみたいな。 いっしょにサウンドトラックCDを借りてきた。こちらはがっくり。サントラとはいうものの、忠実にフィルムのサウンドトラックから抽出したわけではなく、サントラに使用した音源が収録していあるのがサントラ版とおもっていたが、これはサントラ忠実CD。映画のなかでは曲の途中で切れたり、演奏が短かかったりしているスウィングガールズの演奏を、フルスコアで聴けると思っていただけに、残念。別途コンサート版があるので、そちらを聴けということらしい。それに、演奏に期待したわけじゃないが、いわゆるプロの演奏でないことは確か。 |
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カレンダ
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Total entries in this category: Published On: 1 月 24, 2010 01:09 午後 |