感動の荒川静香


いやあ、感動でした。すばらしいしなやかさ。連続する技と技、その繋ぎ。背筋ゾクゾクの演技だった。なんていうんだろう、こういう感動を与えてくれるオリンピックってのはいいなあ。

やっぱり貫禄というのか、場慣れしてるという感じ。荒川の前のサーシャ・コーエンがジャンプでミスしたので、そういう緊張感の中での演技でここまでやれるってのが素晴らしい。

直後の村主章枝もすばらしいかった。荒川にくらべるとしなやかさにかけるものの、水準の高い演技には感動。演技終了後の泣きそうな顔(もともと泣き出しそうな顔してるんですけど)をみているとおもわず涙がでてきた。解説の佐藤さんがおもわず、やった! なんて叫ぶのもよかった。

最後の演技者、イリーナ・スルツカヤの演技は、みててソツなくこなしているものの、荒川のときのような感動がなかった。まさか、転倒するとはおもわなかったが、転倒しなかったとしても表現力では荒川に及ばなかったと思う。でも演技の後はいい顔していたなあ。ああいう表情が氷上でだせるというのがメダリストたちの貫禄だなあ。

それにしてもトップグループは選曲もいい。演技にメリハリがあるし、後半の盛り上がりも演出している。

残念だったのは安藤美姫。演技後のインタビューでは疲れたを連発していた。精神的にまいったのだろう。最初の四回転を失敗してからの余韻をそのままひきづっていった。でも彼女は挑戦するという姿勢をここで示したわけで悔いはないだろう。若い彼女がここでソツなくこなしてしまうことのほうが問題だ。



金 - 2 月 24, 2006   06:31 午前