昭和の住宅をレストランに


JR高槻駅と阪急高槻市駅に囲まれた地域は、高槻市の中心市街地であるが、昭和初期の古い住宅がまだたくさん残っている。JRから阪急に向って歩くとき、商店街のちょっと北側のブロックを歩いてみると、お屋敷のような古い住宅を見かける。

このあたりは、沿線開発で有名な阪急が昭和初期に分譲したと聞いているが、詳細は調べていない。

阪急の沿線住宅地開発は、池田市の室町 (大阪まちなみ百景)が日本で初めての分譲住宅として有名。箕面の桜井 も大阪まちなみ百選に選ばれているが、豊中駅前の豊中住宅地(玉井町)や豊中新屋敷(末広町)などもある。

きっと高槻の高槻町もそのひとつなんだろう。

JR高津駅に近い高槻町には、広い敷地の古い住宅がまだ残っている。ただし、JRと阪急に挟まれた地域なので、当然商業施設がおおい。古い住宅は、いずれ取り壊される運命にありそうだ。

河東本店は、JR駅すぐ近く、グリーンプラザ1号館の裏にあった。古い洋風の住宅をリノベーションしたレストランだった。そこで、中林先生の送別会をした。

見かけはまったく普通の住宅のようなので、看板がなければそれとわからない。よくみると前庭に面した部屋がガラス張りになっているので、中がよく見える。たしかにレストランだ。(写真はYahooグルメより)
kawato honten

玄関から入ると、庭に面した部屋ではなく、奥の部屋に通された。4人掛けのテーブルが壁にそって3つ並んでいて、壁側の席はベンチシート。こじんまりとした部屋は10名くらいのパーティにほどよい、おちついた空間だった。壁など、よくみると結構派手な配色なのに、照明が暗いためか、けばけばしさはない。

料理もおいしかった。高槻には不思議と料理がおいしいお店が多い。

河東本店はJR駅にきわめて近いにも関わらず、静閑な佇まい。ちょっと穴場のレストランだった。

この一帯は、まだまだ古い住宅が残っているが、いったん売却されると細分化されて建売分譲されるのは目に見えている。それはできるだけ阻止したいが、このようにレストランにリノベーションという手もあるということかな。


水 - 3 月 5, 2008   11:10 午後