高校訪問とまち探検


今年は高校訪問の担当校が7校。時間割の都合で学外に出かけられる日は週に一日のみ。一日で7校訪問することができるか?

高校訪問する時は、せっかくだから、知らない街を探索するためにできるだけ歩くようにしている。今年は上手い具合に同じ私鉄路線の沿線に担当校がある。ところが、そのうち2つは、最寄駅は地下鉄線だ。私鉄と地下鉄の連絡駅は近くにはないので、時間のロスなく他の5校といっしょに訪問しようとすると、どうしても歩く距離がながくなる。でもしかたない。できるだけ効率的に訪問できるようにルートを設定した。駅の中間にあるような高校場合、手前の駅から歩き始めて、次の駅で電車にのるなど、遠回りしながら一駅分歩くことになる。パソコンの地図上でラフにルート計測すると以下の通り。

a駅←(1.4)→A校 1.4x2=2.8km
b駅→(0.3)→B校→(1.0)→C校→(2.0)→D校→(2.0)→c駅(2.0) 小計3.3km
d駅→(1.3)→E校→(2.1)→F校→(1.2)→f駅 小計4.6km
g駅←(1.6)→G校 1.6x2=3.2km
合計 13.9km

なんと約14kmも歩いていた。駅構内などは考慮していないので、実際にはもっと歩いているかもしれない。実は、E校をおえた時点で足が痛かった。まだ7km程度しか歩いていないのにその状態。CDLで京都断面調査したときと同じ症状。明らかに足腰が弱っている。

それしにしても高校というはもともとそれほど交通の便がいいところにあるわけじゃない。D校のように駅から2kmなんてあたりまえ。それが今回は結構駅から近かったのがラッキーと思っていたが、結果としてはあまりラッキーでもなかった。

E校なんて、d駅が立体交差事業の工事中で仮説ホームになっていた。本来の駅ホームとホームの長さ分だけ位置がずれていた。それと分からずに地図を見ながら歩いていたら、とんでもないところに行ってしまって、さらに高校の敷地周辺をぐるりと大回りまでして、1kmくらい遠回りしていしまった。

ところで、町中を歩き続けて感じたことは、歩道に段差があるのは身体的弱者には辛いということだった。段差だけならまだよいが、フェンスやガードレールがあると、何らかの障害物があって一度車道にはみ出してしまうと、つぎの切れ目まで車道を暑き続けなければならない。

さらに、住宅の車庫前とか、それほと広くない幅で車の出入りがありそうな箇所は、歩道が切れるのではなく、段差のついた歩道のまま、傾斜がついている。痛くなった足で歩くと、この傾斜が結構足にひびく。まっすぐ歩くのが辛い。そう感じながらよく観ると、車道は平坦なのに、歩道はけっこうでこぼこのまま放置されている。土のデコボコ道はあまり苦痛ではないが、アスファルトのデコボコは堅くて辛い。

それで発見したのだが、どこかの駅前は歩道がカラー舗装してあるだけだった。もちろん車道との境界には白線と破線があって、車に喚起を促している。これが結構歩きやすかった。狭い道路で車道部分は対面一車線ずつの2車線。その両サイドに歩道。広い箇所では3メートル(車道幅と同じくらい)くらいのところもあったが、全体に2mくらい。駅前に近づくと1mくらいに狭まった。しかし、道路としては車道の延長にあり、平なのだ。それが歩きやすい理由その1。

歩きやすい理由その2は、人の往来も多いのだが、歩道上ですれ違うとき、すこし車道にはみ出してもすぐに歩道にもどれる。これが幅の狭い歩道で、ガードレールとかがあったら、どちらかが民家の壁にはりつくとか、ガードレールの上にのるとかしないと、すれ違うことができない。前方から人がきてすれ違うことが確実に分かる場合、あらかじめ車道を歩いて、避けたりするのだが、なかなか歩道に戻れなくて、怖い思いをすることがある。

理由その3は、すれ違い時に人が車道にはみだすことを車のほうでも想定しているのか、あまりスピードを出していないこと。これが段差のある歩道だったら、人がはみ出すことを想定しないで、もっとスピードを出すだろう(自分自身そうだと思う)。

何が安全で、人が歩きやすいかということは、いろいろな事情があって、一概に言えないが、すくなくとも今日歩いた駅前の繁華街のなかで、狭い道路を有効に、かつ安全に使うという点で、とても良い発見をした。


金 - 6 月 9, 2006   08:57 午後