くも膜下出血かも…


立って口論している最中のこと、突然目眩がして倒れた。突然、平衡感覚が無くなり、頭がやたら重たくなって支えられなくなり、踏ん張ろうにも脚に力が入らなくなった。何が起こったのかわからないが、そこにあった書類キャビネットに手をついたものの、身体を支えることができず、吸い込まれるように後ろに倒れた。ちょうどそこに椅子があったので、かろうじて座ることができた。

口論の内容はどうでもいいが、激昂して口論すべきじゃないと、口論しながら思っていた。感情的な言葉遣いでは絶対に相手を説得できない。冷静に冷静に、と思って、トーンダウンした矢先のことだった。

こちらが椅子に座り込んでしまって、どうも体調が悪そうなので、相手はこちらの言い分を受け入れてくれたが、本質的なところでは意見の食い違いは継続するだろう。

さて、椅子に座り込んで目眩が収まるのを待ったが、気づくと後頭部に激しい痛みがある。大きな手で鷲づかみにされたような感じで、ジンジンする。後頭部すべての髪の毛をぐいっと後ろに引っ張られている感じというか。

立ち上がろうとして、立てないので、しばらく座ったままで、作業途中のパソコン画面を覗き込んだが、まったく仕事をするきになれなかった。すでに6時だったので、帰宅することにした。

帰り支度をしている間も、脚を自力で相互に前に出すことができない。体重移動すると脚が前に出る。つまり、よちよち歩きしかできない。いったいどういうことだ、何が私に起こった? くも膜下出血か? ならば2回目の出血が命取りになるのでは? 

「モンスター」のテンマ博士が田舎町の警官の母親を、くも膜下出血だと診断したときは、顎を胸につける動作をしたときのスキマに指が4本入った。同じことをしてみたが、首の肉が邪魔で顎が胸にくっつかない(笑)。でも拳が入るほどのスキマもない。

しばらくして、見かけ上はほぼ普通に歩けるようになったものの、駐車場までの200mほどを歩くのが一苦労だった。すれ違う人におもいっきり笑顔で接したが、中には「顔色が悪いよ。めっちゃしんどそう。」と心配してくれる人もいた。そうか、顔色が悪いのか。そんなに酷いのなら、車を運転できるかどうか心配だったが、座っている状態では目眩はなかった。歩行困難なだけだった。

帰宅してすぐに寝た。寝床で状況をツイートすると、深夜目覚めた頃に、くも膜下出血を疑うリプライがあった。



翌日、自宅近くの東保脳神経外科で診察してもらった。完全予約制。ネットで調べて分かったが、脳神経外科は少ない。豊中市立病院は24時間緊急体制の脳卒中センターがあるが、一般の診察は月、水、木のみ。火、金は紹介状がいる。

担当のO先生(昭和42年生れ)、どこかでお見かけしたような気がする。「モンスター」のテンマに似ているかも。ひょっとして豊中市立病院に晃志を担ぎ込んだときの先生のような気もする。もう10年前なので詳細覚えてないけど。

ふらつき検査、MRI検査の結果、脳に異常なし。動脈瘤もなし。ただし、左右の頸動脈から脳の中心に集まった血管の左側のほうに、血管がやや細くなっている部分が2カ所あることが判明。放置すると脳血栓の可能性があるので治療しましょうということ。薬はなし。生活習慣を改善すること。1ヶ月後に様子見。

くも膜下出血ではなくて、ひと安心。


土 - 6月 4, 2011   03:53 午前         |