流行性耳下腺炎(おたふく風邪)に感染してしまった


子どもの頃に感染したのかどうか覚えがなかったので、病院にいくと、血液検査の結果、細菌性の耳下腺炎はないことが判明。おたふく風邪(流行性耳下腺炎)だと診断された。おたふく風邪は学校感染症に指定されていて、頬の腫れが引くまで出席停止することになっている。そして、もう腫れは引いた。明日から出勤。

先週の日曜日、午後から運動会だったが、寝坊したので朝食も昼食も抜きで出かけて行った。時間を間違えていたので、会場についたときにはすでに開始時刻で、小腹を満たすために持って行ったホームパイを頬張る時間もなかった。

運動会は、主としてバレーボールとドッジボール。日頃の運動不足を身にしみて感じた結果だったが、運動している間はとくに空腹感を感じないのが不思議。終わった途端、とてつもない空腹感が襲ってきて、もってきてたホームパイを一口頬張った瞬間、左首筋に痛みが走った。

運動会の最中に無理な体勢をとったためだろうか。まあ、そのうち治るだろう。

帰宅後、なぜか猛烈に食べたくなった焼きそばをつくって平らげ、まだ満たされないので、さらに食パン焼いてホットハムサンドにして食べた。そのさい、とくに痛みがヒドくなるわけではなかった。かといって、痛みは収まらず、「ベン」(丸一製薬の本常磐白紅=樟脳精85%の消炎鎮痛液)を塗って過ごした。

翌朝、両脚に筋肉痛を感じながら出勤。朝食を抜いてたためにお昼休みがくる前に早弁(高校生みたい)。

このとき、左首筋というか左耳下あたりに激痛が走る。前日よりヒドい。弁当を喰えば喰うほど、痛くなる。触ると痛い。あまりの痛さに思考停止状態。あわてて保健室に出向いた。

おたふく風邪の疑いがあると言われた。

子どものときにかかったどうか覚えがない。翌日には学生がインターンシップに行っている幼稚園を訪問する予定だったのが、もしおたふく風邪なら訪問できなくなる。すぐに医者に診てもらうことにした。

自宅近所の耳鼻科は混雑解消のために予約制だった。帰宅後すぐに予約を入れ、時間まで仮眠した。耳鼻科を訪ねると、初診の問診票を見てすぐに隔離された。おたふく風邪かどうかは血液検査でしか判らないが、結果がでるまで一週間かかる。ただ細菌性がどうかは明朝には判断できるという。細菌性の可能性もあるとしてその場で抗生剤を点滴し、翌朝また来ることになった。

あわてて、各方面に連絡を入れ、翌日の幼稚園訪問が出来なくなる可能性を伝える。まあ、不可能という想定で対応した。

翌朝(火)、血液中のアミラーゼの量が、細菌性だとしても尋常ではないことから、細菌性の可能性は否定され、ほぼウイルス性の耳下腺炎だと確定。このウイルス(ムンパス)に対する治療方法はなく、症状がヒドくなって時が過ぎて治まるのを待つだけ。発症中はウイルスをまき散らす可能性がある。ただし医者は、接触感染または飛沫感染なので、本人さえ大丈夫なら、マスク着用して通常の仕事はできると言う。

しかし、幼稚園インターンシップに行く学生の授業を担当しているので、休講にしたほうが無難だろう。その日の体調では、次の日から出勤可能と判断していた。

ところが、大学側の検討の結果、医師の診断書によって感染のおそれがないことを証明してから出勤するように、とメールが来た。

おたふく風邪かどうかの検査結果(ムンプスウイルスの証明)が出るまで一週間かかるわけです。だからこの時点では、まだ私がおたふく風邪だと証明されていないの。証明できてないけど、症状がおたふく風邪だから、万全を期して、学校保健安全法にしたがって出勤を控えたわけ。学校保健安全法によると腫脹が引くまで出席停止となっているので、それは自覚症状としても確認できる。モノを食べる時にいたくなくなれば、腫れは引いている。

ところが、医者が感染のおそれがないことを証明するためには、血液検査してウイルスがないことを証明しないといけないので、ウイルスがなくなるころに血液検査して、その結果が出るまで待たなければならない。つまり余分に一週間の出席停止となる。

と、その旨を報告すると、最終的には一週間の出勤停止となった。

今から思えば、まだ元気だったのかもしれない。火曜日の午後あたりから体調はどんどん悪くなった。火曜日の夕食を食べるのに1時間かかったうえに、出されたのを全て食べきることもできなかった。モノが噛めないのだ。

これは致命的だ。その後は、食べると苦痛なので、腹が減っても食べたいという気持ちならない。どんどん食が細くなる。ほとんど素麺と豆腐で過ごした。金曜日あたりには、いつまでこの状態が続くのかと心配になったが、土曜日の朝、普通に食パンを食べていたことに何の違和感も感じず、昼食のトンカツ弁当も普通に食べた。そうなると、一気に食欲回復。不思議なものだ。

さらに髄膜炎とか睾丸炎とか、合併症をおそれていたが、どうも睾丸炎にはなったような気がする。というのも、10年ほど前にソケイヘルニアを手術した部分が疼くので、手術部分が悪化したのかとか思っていたのだが、痛みがヒドくなっていったあと、治まっていったので、たぶんそれが睾丸炎だったのだろう。ソケイヘルニアの痛みを久々に思い出したわけでもある。


日 - 7 月 11, 2010   04:09 午後         |