五十肩


今年の春頃だったか、少なくとも梅雨前には右肩に鈍痛を感じ、だんだん腕がまわらなくなっていった。五十肩だと思って、腕を伸ばした状態で手のひらを直角に曲げて回転させる運動をして、進行を予防してきたつもりだった。しかしだんだん痛みはヒドくなっていった。

肩が痛くて腕がまわらないという症状が五十肩だとすると、実は、厄年の42歳ごろに経験していた。そのとき、職場の先輩から教わったのが、手のひらを回転させるリハビリ運動。ちょうど子どもの幼稚園の運動会のころに最悪の状態で、父親参加の競技に出場できなかったのを覚えている。あのときは確か3~4ヶ月もかからずに治ったと思う。

今回は、どんどん症状が悪化していった。2回目の五十肩。しっかり50歳で再発している。

9月の中旬の金曜日の朝。朝食にマヨネーズトーストを食べたくて、マヨネーズを塗ったパンをトースターに入れようとしたら蓋を閉めるのに失敗して、マヨネーズがトースター上部についてしまった。このままだと発火するかもしれないと思って、蓋を開いてティッシュで拭き取っていた。うかつにも、スイッチは入れたまま。アホなことをした。ティッシュについたマヨネーズに引火してしてしまった。

あわててティッシュを振って火を消そうとしたら、肩に激痛! 火は消えない。

痛いのをこらえて流しで水をかけて消化したあと、台所を脱出してリビングのソファーにころがるように倒れて、のたうちまわった。腕がもぎ取られたかの様な激痛だった。あまりの痛さに涙がでてきた。泣くと痛みが少し和らいだ。

子どもが痛さのあまり泣き出すのが理解できた。

しばらくそのまま伏せていたが、この日は仕事を休んで一日寝込んだ。右腕が自由に動かなくなった。怖くて車を運転できない。さらに痛さのあまり、頭痛もする。身体全体がだるい。不思議と一日中寝ていた。

まさか五十肩でこんな思いをするとは思わなかった。仕事をするにも集中力が持続しない。なによりも右腕がいたくて、マウス操作が苦痛だし、キーボードが叩けない。翌土曜日も、翌々日の日曜日も、体調がすぐれず、結局三日寝込んでしまった。

湿布を張った症状はさほど改善せず、肩だけでなく、右肘関節付近にも痛みが広がった。右側の偏頭痛や右半身の倦怠感があり、集中力がなくなり、思考能力があきらかに低下した。ずっと寝ていたい。しかし寝返りを打つたびに右肩に激痛が走り、ゆっくり睡眠もできない。おかげで日中寝不足状態で、夕刻には体力がなくなり、残業ができない状態が続いた。

9月下旬、職場での健康診断において、五十肩かもしれないが、ちゃんと医者にかかってレントゲン診断などをして正しい治療法をあおぐべき、という医者の忠告を受けた。もっともだと思った。もし五十肩ではなかったら、なんかとてもヤバいかもしれない、なんてファンがよぎった。

つづく。


土 - 10 月 10, 2009   01:52 午前