運動したあとは唾液の粘度が高まり酸味を感じにくくなる、らしい


先日のビタミンCの話。個人的には、疲れたときにはビタミンCが甘く感じるのというのは怪しいが、疲れたときに甘いものを欲するのは、古来甘いフルーツでビタミンCを補給してきた人類の生理的欲求に由来するもの、ということで合点がいっていたのだが…

T先生も気になるのでネットで調べてみたそうです。

キーワードは、疲労、酸っぱい、味覚。

すると、以下のWebページが出てきます。

18.運動疲労時の味覚
http://scientific-browser.hp.infoseek.co.jp/zatugaku/18_mikaku_undou.html

科学的雑学のスゝメ というサイトの1ページですが、筆者が不明です。

運動をした後にレモンを食べても、あまり酸っぱさを感じません。
また、運動後に唾液の粘度が高くなるのは多くの人が実感することだと思います。

酸っぱいという味覚は舌に酸、すなわち食べ物の分子からはずれた水素イオンがぶつかったときに感じます。粘度が高まった唾液中では水素イオンが食べ物分子から取れにくく、そのために酸っぱさを感じないのです。
試しに、運動後、口をすすいでから酸っぱい物を食べてみてください。すすぐ前より酸味が増しているはずです。

というわけで、ハンドボールの試合のあとのレモンがやたら甘かったことも、このように説明されると納得しやすい。

疲れたときにクエン酸が欲しくなるということも合わせて考えると、酸っぱいものを補給しなければいけないときに、それが摂取しやすくなるような工夫があると考えてもいいでしょう。


水 - 9 月 2, 2009   12:10 午前