疲れたときにはビタミンCが甘く感じる、か?


高校のときの生物の時間だったと思うが、次のように教わった。ビタミンCは体内で生成されないため食物から摂取しなければならない。そのため、通常酸っぱいと感じるビタミンCも、体内で必要とされるときは甘く感じることによって、外部摂取しやすくしている。と。

ハンドボールの試合のあとに食べた生レモンがやたら甘く感じて納得し、以来30数年、ずっとそう信じてきた。が、先日、職場のT先生(生物学)に話したら、真偽を疑われた。

酸っぱいものを甘く感じさせるものにミラクリン(ミラクルフルーツに含まれる成分)があるが、疲れたときにビタミンCが甘く感じるというのは聞いたことがない。

あれ?

というわけで、30年来信じてきたことの真偽を確かめるべく、ネット検索してみたが、疲れたときにはビタミンCが甘く感じるということを誰も言っていない。

ようやく見つけたのはこれ。
甘いものがほしくなるのはなぜ?①
http://www.just.st/index.php?tn=index&in=7106531&pan=412

Webページ自体は携帯用メール配信システムらしいが、元をたどっても何のサイトなのか分からなかった。

が、そこには以下のように記載されていた。
【 ビ タ ミ ン が 欠 乏 し て く る と 甘 い も の が 欲 し く な る】
ことが分かっています。


「甘いものが食べたい」は、ビタミン不足のサインなのです。
とくにビタミンC。


ほんの少し前の人類は、「甘いもの食べたい」と思ったときに食べるものは、 「果物」しかありませんでした。
昔の人は、「甘いものが欲しい」という欲求を、果物をとることで満たしていたのです。

果物にはビタミンCがたっぷり含まれています。
だから、ビタミンが欠乏してきたとき「甘いものが食べたい」と感じるのは、生体の防衛本能としてじつに合理的でした。

とりあえず一安心。この記事を信じることにする。

かつて人類は甘い果物によってビタミンCを補給していたので、ビタミンCが欠乏すると甘いもの(=果物)が欲しくなるようになっているという話だ。

ここだけは高校のとき聞いた話と一致する。

疲れたときにはビタミンCが甘いわけではなさそうだが、なかなか近いところ。これで良しとする。

ところで、ここでの情報によると、甘いものが欲しいときにビタミンCを摂取せずに砂糖を摂ると、砂糖はビタミンを破壊するので、さらにビタミン不足に拍車をかけることになり、ますます甘いもの欲しくなるということ。

たしかに、甘いものが欲しいときに甘いお菓子をいくら食べてもきりがないように思う。

砂糖の摂取過多によるメタボ防止のためには、ビタミンCを欠乏させないことが大事ということだ。そうすると、甘いものが欲しい、とあまり思わないということだ。

ところで、T先生は昔に流行ったビタミンC健康法を今でも継続しておられる。ビタミンCの大量摂取によって風邪をひきにくくなるなどの効果をうたったもので、ボクもアスコルビン酸(ビタミンC)の粉末をビンで買ってきて小さじ1杯程度を水に溶かして飲んでいたことがある。T先生によると、喘息症状軽減のために、副腎皮質ホルモンの生成に寄与しているビタミンCが有効からだそうだ。さらにビタミンCはコラーゲンの生成にも使われているという。いつまでも若々しく見えるT先生の秘密はビタミンCかもしれない。

さらに、ビタミンCの常時摂取によって、甘いものがあまり欲しくならないので、太らないという効果もある。T先生が太らない理由もここにあるのかもしれない。

メタボ解消と健康増進にビタミンCの大量摂取健康法を復活してみるか。


月 - 8 月 31, 2009   08:09 午後