シュワルツコップの「唇に熱い口づけを」


眠れない夜は、シュワルツコップの「唇に熱い口づけを」を聴くことにしよう。この曲は、レハールのオペレッタ《ジュディッタ》でジュディッタの歌。原題は Meine Lippen, sie Kussen so heiss で、ウィキペディアでは「私の唇は熱いキスをする」と訳しており、シュワルツコップの名唱でも知られる、とある。

先日来、ルチア・ポップとシュワルツコップの歌声に魅了されて楽曲を探していたら、Franz Lahár, Giuditta の文字が判読できなくて、Google先生に尋ねてみたら、レハールのオペレッタ《ジュディッタ》と判明。レハールとはオペレッタ《メリー・ウィドー》で有名な作曲家なんですね。

Meine Lippen, sie Kussen so heiss 、は、シュワルツコプの名唱を聴いて、すっかりハマってしまった。

YouTubeでこの曲を探すと、ネトレプコの動画が3種類ほどでてきます。ザルツブルクの《椿姫》でとても妖艶な姿を披露した人だけあって、《ジュディッタ》ではさらに磨きがかかっているように思う。演奏会形式で、その曲だけを歌うのに、舞台狭しと動き回り、オケの奏者に絡んで歌に詰まるほど。

それにしても欧米では、このような形式でクラシックのコンサートが催されていること自体に感銘。クラシック歌手の名で検索すると、このようなコンサートがたくさん出てくる。日本でこんなコンサートをしても、これほど大勢の客を集められないのではないだろうか。

さて、「私の唇は熱いキスをする」ネトレプコをシュワルツコップと比べてしまうと、シュワルツコップの歌声がなんと気品のあることかよく分かる。気品があるのに、情熱的。そこに魅力がある。

この曲に端を発して、レハールを始めとするオペレッタの歌を聴き始めて、びっくり仰天。美しいメロディの曲ばかり。そしてレハールの曲は、曲想がディズニーのミュージカルに似ているのです。ドイツ、フランスでのオペレッタが、アメリカでミュージカルに変遷したのでしょう。


火 - 12月 6, 2011   04:32 午前         |