加藤和彦加藤和彦が亡くなった。62歳。音楽活動家にとっては、まだまだこれからが円熟期だと思われるのに、惜しい人を亡くした。最初に知ったテレビニュースでは、「死亡しているのが見つかりました」などと歯切れが悪ったので、ひょっとしたらと思ったけど、後になって自殺という報道に変わった。残念だ。
私にとっての加藤和彦は、サディスティック・ミカ・バンドのリーダー。日本のロック音楽界を切り開いていった先鋭部隊の隊長という印象が強い。
のちにフォーククルセイダースのメンバーであることも知ったが、「帰ってきたヨッパライ」と他の曲は結びつかなかった。「あの素晴らしい愛をもう一度」に関しても、長い間、加藤の曲とは知らなかった。林間学校か何かの学校行事ではじめて知って、とても歌い易い曲だという印象がある。ただ、この歌を好きな女の子と一緒にいるときに歌うと、その子とはすぐに別れてしまったことが重なったので、のちに人前では歌わなくなった。思い出礼賛の歌はダメ。 加藤和彦は『黒船』のサディスティック・ミカ・バンドのリーダー。しかも、私が大好きなのは、ミカバンド最後のアルバム『HOT! MENU』(ホットメニュー)。今でも愛聴板である。 中学生のころの深夜ラジオで「サイクリングブギ」がよくかかっているのを覚えている。「タイムマシンにお願い」のイントロがラジオのCMに使われて、何度も聴いていたので耳に焼き付いてしまった。のちにそれがサディスティック・ミカ・バンドの曲であると知り、全曲を聴いたときは、感動だった! この曲が大好きなった。 そういう思い出はあっても、たぶん、サディスティック・ミカ・バンドはリアルタイムで聴いていない様な気がする。 「ホットメニュー」も、ひょっとしたら弟が買ってきたLPを聴いて感動したのかもしれない。 弟は、その後のソロ活動もしっかりフォローしていた。「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」などもしっかり新譜LPを買っていたし、私をそれをカセットテープに入れて、愛聴していた。 「あの頃、マリーローランサン」あたりから私の記憶はあいまいになる。 サディスティック・ミカ・バンドは、2回再結成したけど、初代ミカの魅力にハマったら、桐島かれんも木村カエラも、ちょとと物足りない。 ミカバンドは、やっぱり「ホットメニュー」。何度聴いても飽きない。『黒船』より優れていると思う。そして加藤和彦はミカバンドのリーダーだった。 |
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カレンダ
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Total entries in this category: Published On: 1 月 24, 2010 01:09 午後 |