ヤマハのFDD付き電子キーボード


先日のピアノ発表会で使っていた電子キーボードはヤマハのPSR-630という機種で、F先生からお借りしたものだった。FDD搭載していて、伴奏くんのフロッピーがそのまま使えるという便利な代物だそうだ。

「伴奏くん」(MDP10) というのはヤマハのMIDIプレーヤーで、おそらく、ピアノ教室の先生方以外にはほとんど知られていないではないだろうか。音源モジュールを内蔵したMIDI再生装置で、フロッピーディスクを記録媒体としている。再生時にはテンポを変えたり、パートをオンオフできたりするが、録音はできない。

この伴奏くんが老朽化してきて故障しだすと、FDDの交換部品がないなど、修理も大変。これまで蓄積してきたレッスン用フロッピーが使えなくなる。そういう危機感がある。

新製品に買い替えれば良いのでは、と誰でもが思うが、「伴奏くん」の後継機種(MDP-30 )は、記録装置がUSBフラッシュメモリーに変更され、FDDは搭載されていない。いちおう別売り(UD-FD01 )で用意されているが、12800円もする! 今どきパソコン用のFDDを探すのも大変かもしれないが、それでも4~5000円くらいだろう。

たしかに今どき、フロッピーディスクを常用することはないだろうから、USBメモリーを記録装置とする事自体は問題ないとはおもう。

しかし、ヤマハは、ここまで電子製品に疎い音楽の先生方に、MIDI利用の効能を説いて、店頭でネット接続された装置でフロッピーにMIDIデータを書き込むサービスを提供して曲を購入させ、すっかりフロッピーに依存させてきた責任がある。すでにパソコンでフロッピーを使わなくなりつつある頃だったのに、あくまでもフロッピーにこだわった責任がある。

なのに時代の流れだから仕方ないといって切り捨てる(別売りで対応しているから切り捨ててないのだけど、気分として)。

このやり方はエレクトーン販売の時代から変わっていない。エレクトーンは、新機種が出るたびに買い替えないといけないくらい内容が変わる。

知識がないためにメーカーの言いなりになって(騙されるて)いることに気づかないユーザー。気づいていても、そこに所属する限り、独占的なデータ供給の立場を利用して装置を新しく買い替え続けないといけなくなっている。

知識のない人に正確な情報を与えずに、商品を購入させる商売の仕方を悪徳商法というのではないか。

まあ、どうでもいいけど…

とにかく、このフロッピーを使える電子キーボードは、伴奏くんと互換性があるので、貴重品だということだ。しかも現行機種ではPSR-450 という機種のみ。希望小売価格は、52,500円、価格.comで最安値 31,899円(=Amazonも)。それを知り合いの先生が、中古品で17,000円で購入したという。安い。

ということで、さっそくYahooオークションを検索してみるが、見当たらなかった。別のオークションなんだろう。

そのさい、PSR-400という古い機種(FDDなし)が2,000円からで出ていたので、競う気はないけど、入札しておいた。(落札価格は4000円)


それにしても、電子キーボード。伴奏くんの代替機というけど、そんなに必要かなあ?


ところで、サイレント・アンサンブル・ピアノ(消音・MIDI記録再生機能付きピアノ)ってどうなったんだろう?

伴奏くんを使ったレッスンは、サイレント・アンサンブル・ピアノとセットで効果的ということだったのだが…
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日 - 8 月 2, 2009   01:34 午前