ニューイヤー・コンサート2008


毎年恒例のウィーンフィルのコンサート。NHK教育テレビで初めから中継生放送してくれていたので、久しぶりにゆっくりと見る(聴く)ことができた。最近見ていなかったが、以前はBSのみ全編中継だったように思う。

今年の指揮はジョルジュ・プレートル(失礼ながら、初めてお顔を拝見いたしました)。クリュイタンスとともにフランス音楽に強い指揮者、と思っていたのだが、調べてみたら、クリュイタンスに師事したそうだ(ウィキ)。古くはEMIレーベルでマリア・カラスとの共演が多い。歌劇「カルメン」はウィッシュリストに入れている。

え? いったいいくつ?

なんと83歳だった。

しかしその瑞々しい演奏に感動。実にクリアな演奏だったように思う。なんだかオケのメンバーもノリがいいように思えた。

バレエがよかった。アルベルティーナ美術館では、ヨハン・シュトラウスのワルツ「人生を楽しめ」(作品340)に合わせてバレエが披露されたが、踊りが美しい。踊りながら館内を移動していくときのカメラワークもいい。毎年思うけど、どうやって音を流しているのだろう。ぴったり合っている。

サッカーを演出した屋外でのバレエもよかった。

圧巻はアンコールの「美しく青きドナウ」と期待した。しかし二人だけで踊りが始まる。毎年大勢で踊っていたように思ったが、今年はずっと二人だけ? といっても女性の青いドレスが美しく、動きも美しいだった。階段の踊り場という狭い場所で踊っていたのだが、最後に大勢と合流? などとおもっていると、最後は演奏会場に入ってきたのだ。客席にも驚きの表情が散見された。

これは初めての演出ではないか?

演奏会場の通路でも踊りながら、最後は指揮者のもとまでいって花を捧げた。いやあ、それにしても良い演出でした。

大好きな「美しく青きドナウ」。演奏のほうは、すこし早めのテンポかな。しかし、ためるところはゆっくり、たっぷりためて、そのテンポの揺れが心地よい。揺れるワルツ。気持ちよい演奏だった。


火 - 1 月 1, 2008   10:49 午後