マーラー:交響曲第2番《復活》


マーラーの復活は大好きな曲だ。意気消沈しているときに元気を取り戻すために大音響で聴く。ときに最終楽章の終盤は圧巻。元気が復活する。最近のお気に入りはアバド/ウイーンフィル。アバドは最近のルツェルン音楽祭のがいいらしい。

はじめて《復活》を聴いたのは、学生時代に京大オケの定期演奏会か、小沢征爾のドミュメンタリービデオ「小沢征爾/OZAWA」(LD)か、そのどちらか。

小沢征爾のドキュメンタリでは部分的にしか演奏していない。しかし第5楽章の終盤は、たしか映像的にも盛り上がりを演出していたエンディングにかけて使われてて、ジェシー・ノーマンの歌、聴き入る聴衆の姿、最後のクライマックスに向けての小沢の指揮がとても印象的。

京大オケの定演は、京都会館第一ホールだったっけ? ネットで調べてみると、京大オケが定演で復活を演奏したのは、1981年1月の第128回のときだけのようだ。指揮は、山岡重信氏(客演)。結構感動したと思う。

最初に買ったCDは、たぶんCBSソニーの廉価版で、マゼール指揮のウィーンフィルだった。たぶん、いろいろ迷ったあげくに買ったのだと思うが、曲の長さから2枚組にならざるを得ず、どうしても高額になる。だから廉価版しか買えなかったのだと思う。それでもマゼールとウィーンフィルだ。

マーラー縁のオーケストラの演奏に期待したが、CBSソニーの音はふくよかさにかけて、固くクールな感じだったように思う。それがレコード会社の違いだと気づくのにずいぶんかかった。それとも、マゼールのやや冷たい解釈のせいだろうか。ドキュメンタリ映画での小沢/ボストン交響楽団の熱狂的な演奏が焼き付いているので、若干違和感があったように覚えている。しかし、全曲聴けるのはこのCDだけだったので、しばらく愛聴盤になった。


月 - 7 月 2, 2007   10:54 午後