写譜屋さん


今日、帰りがけにラジオで写譜屋さんのことを知った。スコア譜からパート譜を起こすのを生業にしている人のことらしい。パート譜をおこすのは音楽出版社の仕事とおもっていたけど、たしかに誰か職人さんがいないとそれはできないわけだ。

吹奏楽のパート譜は出版社によって、とても見やすくて演奏しやすいのと、まったく見づらくて演奏しにくいのがある。今日聞いた話では、音符の黒丸と白丸では白丸を大きく書き、同じ音符でもその間隔は必ずしも同じではなく、音楽に合わせてグラフィックとして見やすいように書くらしい。

そういうことか。最近のMIDIから起こした様な機械的な楽譜が見づらい理由は。

そうでなくても、ページ割りとか、五線の段組みとか、小節の分け方とか、さらには音符の書き方にしても、機械的にかいたものは、美しいけど読みにくかったりする。やっぱり手描きが最高なのは、どの分野でも一緒かな。

さらに驚いたことに、写譜屋さんは出版する楽譜の原稿を起こすのではなくて、いろんな生演奏のために作曲家が書いたスコアをすぐにパート譜にして、そのまま配って演奏するという楽譜を書いているということだ。

そういえば、テレビの音楽番組とかで聞く編曲(オーケストレーション)は、一般に市販されたりしてない。吹奏楽部で購入する楽譜ってのは、量産されているわけだが、そうでない楽譜もたくさん存在するということだ。よく考えればあたりまえかもしれないが、今日は目からウロコ的におどろいた。


火 - 3 月 13, 2007   01:12 午前