指揮棒


先日(4/4)折れてしまった指揮棒。グラスファイバー製でかるくて丈夫だったのに、先がくだけるように裂けてしまった。譜面台を叩いてリズムをとっていたからだ。ハンドベルとちがって長時間叩き続けたせいもあろうが、もう耐用年数がきたのだろう。

5月3日のジャズストリート本番でそれを使うのははずかしいので、今日、指揮棒を新調しに千里中央のヤマハに行った。ほんとはもっと大きなお店に行くべきだろうが、時間がない。せんちゅうのヤマハには少ないながらも指揮棒が置いてあることを知っていた。折れた指揮棒もそこで買った。

ところが、グラスファイバー製でちょうどよい長さ(今のは34cm)が1つしかない。あとは木製。木製はちょっと重くて、棒のバランスも握り手部分ぎりぎりなので、持ち方によっては振りにくい。それにちょっと太いのでしなりがなくて、なんか気持ち悪い。それに木製だと譜面台たたいてリズムとっているとすぐに折れるのではないか? いまのはグラスファイバーだから10年持ったんだろうと思う。

グラスファイバー製は細いためか、しなりがあって振りやすい。ところが店頭で振ってておもったが、しなりのある棒は演奏者からすると見にくいのではないか? それに今、木製の棒とくらべて明らかに細すぎる。さらに握り手のところがコルクの球。バランスはいいのだけど、球だと、なんとなく手にフィットするようなしないような。

ほぼ木製のに決めかけたものの、どうせならと思って十数本展示してあったのを、ほとんどすべてケースから出してみていると、カーボン製のをみつけた。35cm。めっちゃ軽い。握り手部分(コルク)でのバランスもよい。軽くてしなりを感じない。とても振りやすい。これがいい。と思って値札をみると4500円もした。

ほかのは1600円。やく3倍。まよった。木製のも振っているうちに扱いがわかってきた。グラスファイバーのは握り部分の感触の問題だけで、それもずっとにぎっているとしっくりくるようになった。しかし、いちどカーボン製をふってみるとその魅力にとりつかれてしまった。おおいに悩んだ。カーボン製1本の値段で、ほかのが3本買えるのだから。

結局、カーボン製にした。もう歳だし、長時間棒をふることを考えると、すこしでも軽いほうがいいと思ったからだ。

帰宅してからネットで指揮棒について調べてみた。調べてから買いに行くべきだった。カーボン製より木製がいいというのがもっぱらの評判だった。しかもムラマツの棒は600円くらい。譜面台叩いて割れてもカーボン1本の値段で7本も買えるだ。せんちゅうヤマハにしてやられた。


日 - 4 月 30, 2006   09:58 午後