高校時代の吹奏楽部


先日、高校時代の友人からひさしぶりに電話があった。単身赴任を点々として、果ては米国まで行って、ようやくまた地元に戻ってきたという。

しかし、何より驚いたのは、彼は高校時代の吹奏楽部の指揮者で、大学に行ってからも名門の吹奏楽部での指揮者だったのだ。まるで、だれか指揮を教えてくれと書いたのが伝わったかのようなタイミングだった。

その後、メールで指揮について少しずつ教わっているが、実に分かりやすい。自分自身の高校時代を思い出しながら教わっている。

その高校時代の吹奏楽部、中学の吹奏楽があまり面白くなかったので、高校ではすぐに吹奏楽部には入部しなかった。最初はたぶんハンドボール。ゴールキーパー候補になったが、機敏な指示だしと条件反射的頭脳プレイが向いていないと思った。つぎは弓道部にはいった。しかし1年の夏休み前、コンクールに出場するのに人数が足りないから助っ人にきてほしい、と中学時代から吹奏楽を続けている友人に誘われた。ちょうど弓道部を辞めようと思っていた(道具が高かった)から、いいいきっかけになった。

しかし、部室(弓道部の隣、ちなみにハンドボールは吹奏楽部の前にコートがあった。近場をウロウロしてたわけだ。)に行くとトロンボーンをやってくれ、という。トランペットしか経験ないのに。さらにヘ音記号なんて読めないし、だいたいどうやって音階とるの? 管をスライドさせるだけで音階を吹くなんて芸当ができるわけがない。

さらに、驚いたことにほんとうに部員が足りなくて二十数名。コンクールに出場できるぎりぎりのところだった。コンクールは銀賞だったが、先輩たちは悔しき泣きしてた。実は毎年金賞をとる名門だったのだ。そのときの指揮はOBの関大生。いまから思えば、いっちゃわるいが、指揮者の指導が下手だった。

翌年は、部員も45名くらいで実力復帰。兵庫県代表に選ばれて関西大会まで行った。そういう吹奏楽部にいた。




木 - 4 月 20, 2006   03:59 午前