MacOSX用の新しい日本語変換プログラム「かわせみ」


iPhoneアプリの大辞林でグッドデザイン賞を受賞した物書堂が、Mac用日本語変換プログラム「かわせみ」を発売開始した(10月26日)。 http://www.monokakido.jp/mac/kawasemi.html

かわせみの発売が予告されてたのを知っていたが、いつだか忘れていた。Twitterでにわかに「かわせみ」に関するつぶやきを見かけるようになったので、販売開始したのを知った。わずかに誤差4日。積極的に情報検索しないとなかなか気がつかなかったもしれないが、Twitter上での情報の流れの速さを知った。

「かわせみ」は、EGBridgeの最終版である「egbridge Universal 2」のかな漢字変換エンジンとUIの一部についてライセンスを受けて開発されたそうだ。EGWordの最終版を買い損ねたので残念に思っていたのだが、「かわせみ」のおかげでEGBridge精神が引き継がれていくことが、なんとなくうれしい。

というのも、EGBreidgeは、はじめてMac(SE/30)を使ったときに接した日本語変換システムだからだ。それまでMS-DOS版の一太郎3のATOKを使っていた者にとって、WYSIWIGのEGWordは画期的だったが、EGBridgeの変換には戸惑った覚えがある。しかし、それ以来ずっと、MacOSXになるまで使い続けた。もちろんATOKも併用したけど...

(3点リードはどうやって入力するのだろう?)

だから、egbridgeが復活するのはうれしいし、それが「物書堂」によって、より洗練された入力システムに発展しそうな気配があるので、なおうれしい。

しかも体験版は30日間、フル機能を無料で試用することができる。さっそく試用している。

こうして、入力していると、ことえりと違ったところがあるけど、ほとんど直感的に変換できるし、ことえりよりも「スマート」な履歴変換が使い心地がよい。「スマート・インライン変換」というのがどういうことなのか、いまはちょっとわからない。

ことえりには、いろいろ不満がある人が多いが、山葵辞書という強力な辞書を使うと変換そのものの快適性はカバーできる。あらかじめ登録されている辞書の語数が少ないだけで、機能そのものが不備であるわけでもない。せっかくいい変換プログラムでも、辞書の登録語数が少ないと使い物にならないということだろう。そしてそれがことえり批判のもとなのだから、アップルはことえりの名誉挽回のために、もっと辞書を増強すべきだ。

日本法人のアップルが米国Appleに働き掛けるべきなのに、それをしない、あるいはそれが実現できないアップルの姿勢には疑問を感じる(ちなみにソフトバンクは米国Appleに、絵文字を認知させた)。

かわせみは、これまでことえりを使っていても、違和感なく変換できる。Twitterで意見をとりいれて、どんどん進化しそうな気配。

MacOSXになってからはATOKも使っていないので、ATOKとの比較のしようがないけど、かわせみは確実に使いやすいそうだ。

物書堂オンラインストア で1ライセンス1995円、ファミリーパック(3ライセンス)3990円。


金 - 10 月 30, 2009   11:44 午後